幼馴染談議



「あらニケ、また遅刻したの?」

「ティファ、さすがの私も『また』と言われると傷つくぜ…」

「自業自得だろう。」

「そうやって余計に私を陥れたクラウドには言われたくないよ。」

「もう!クラウドも女の子には優しくしないとダメでしょ!」

「え、なんなの…天使?天使なの?どうして同じ幼馴染でもこんなに違うの?やっぱり体の構成物質から違うんだ…え、ってことはやはりティファは天使だった…?」

「人間だとは思えないほどのバカを助けてやるほど俺は優しくないんでね。」

「いや、私人間だから!アイアム、ピープル!」

「英語で人間はhumanじゃなかったかしら?」

「……。」

「な?これを馬鹿と言わないで何といえばいいんだ?」

「うーん、ニケはちょっと頭が弱い所があるだけで、ちゃんと勉強すれば直ぐに理解できるようになるわよ。だってニケはやれば出来る子だもんね?」

「そう!私はやればできる子!だって今までもちゃんと出来るようになったもん!クラウド達と同じ高校に入れた事が何よりもの証拠!」

「うん、その調子よ!頑張ってね、ニケ!」

「うん、私頑張る!」





「…なあ、」

「ええ…」

「…あいつが俺たちと同じ高校に入れたのって、確か…」

「スポーツ推薦、だったわね。」

「それも陸上だったよな。」

「…今までちゃんと出来るようになったことって運動系に限って、だったわよね。」

「……あいつ、今度の試験本当に大丈夫か?」

「……留年しないよう、私たちで何とかしましょう。」







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