こねた02 | ナノ

ねた

リクヤとアキト

想えば想うほど離れて行くようで怖い。
怖いです。
怖いんです。


「リクヤさん」

「なんです?」

「どこにも、…行かないでくださいね」


お願い。
お願いだから、これ以上離れてしまわないでください。

…リクヤさん。
2014/03/24 (17:00)

アラタとキヨカ

女心ってわかんないなとユノに叩かれた頬をさするアラタに私はため息を吐いた。


「アラタ。君は玉葱の皮をどこまで剥けばいいのかわかる?」

「わかんない」

「私もわからない。女心も一緒、どこまで剥いていいのかわからない。だってその一枚一枚が心なんだもの。玉葱ももしかしたら皮なんてないのかもね」


アラタはやっぱり、女心はわかんないなと頬をさすった。
2014/03/18 (07:18)

カイトとハルキ

「目の網膜も日焼けをするらしい」

「日焼けしたらどうなるんだい?」

「目に映る風景があせてみえるんだそうだ」

「へぇ、…なら、子どもの頃の目のほうが世界を綺麗に映せるんだね」

「そうなるな」


( 見るものが鮮明に映るその幼い眼( まなこ )で彼は絶望を見たんだ )
( それはそれは色鮮やかに )
2014/03/18 (07:16)

リクヤとアキト

「そうしたら今度はシンの奴が、…」

「ふふっ、面白いですね」

「でしょう?」

「はい」

「…」

「…」

「…」

「今、天使が通りましたね」

「…え?」
2014/03/18 (07:16)

ダイゴとブルース

「首を絞めて欲しい」

「…は?」

「殺すほどに強く首を絞めて欲しいんだ」

「いや、そんなことは出来ん」

「お願い。お願いだよ」

「何故?」

「好きなんだ。首を絞められるの」

「…?!」

「信じられないなんて顔するなよ」


首締められてもがくほどに苦しいの
、好きなんだ。
2014/02/10 (15:30)

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