遥か彼方_03
「……ねえ伊織さ」
「ん?どうかした?」
「いや……なんか悩みがあるなら、相談に乗りたいかなって……」
「え……」
遥か彼方
3.
侮れない。
千夏に心配をかけないようにしてるのに、わたしはどうやっても演技が下手らしい。
「どしたの?悩んでないよ?」
「ホントに?なんか……いや、伊織から話してくれるの待とうと思ってたんだけど、なんかやっぱり、気が気じゃないっていうか……仁王と何か、あったのかなーって……」
千夏は正直者だから、思ったことを口に出す。
そんな千夏を見ていると、跡部の婚約事件を知って尚、隠している自分が醜くてしょうがない。
言ってあげるべきだとわかっているのに、千夏が跡部のことを話す表情を見てると、全然言えない。
同時に、わたしにはもうひとつ考え込んでしまう出来事もあったせいで……。
千夏の予感は的中してる。
雅治と何かってよりも、雅治についてわたしが勝手にあれこれと悩んでいるのだ。
二日前に起こったこのふたつの事件により、わたしの気分は最高にロウ。
だから余計に言い辛くなっている……恋心に目を輝かせている千夏に、水を差したくないのは確か。
雅治にも、「婚約の件は俺から機会を見て話す」と言われている。だから、お前は黙っていろと。
わたしはそれに従っている……従っているなんて、そんなの言い訳だ。
友達なら、伝えるべきだってわかってる。畜生。
でも千夏にだって、心の準備は必要なんだ。
「……千夏……さあ」
「ん?何?なんでも聞くし!」
「いや……そうじゃなくてね、跡部のこと……なんだけど」
「え、跡部くん?」
どういうわけか、今なら言える気がした。
わたしの相談はまた今度でいい。
本当は不安でしょうがなかったから、すぐにでも相談したかったけど。
それよりも言わなくちゃいけないことがある。雅治に言われたことを守らなかったからって、それがなんだ。
だって今日、雅治だって言おうとしてた。わたしはそれを、咄嗟に止めてしまって……。
そしたらそこに幸村が現れて、いつの間にか千夏と丸井くんが氷帝に行くことになってしまった。
だからなんとしても、千夏が跡部に会う前に伝えておかなきゃいけない。
跡部にこれ以上惚れる前に……!
「うん、あのね、跡部ってさ……その……」
「何……?どうしたの?」
喉に唾液がまとわりついて、うまく次の言葉が出てこない。
勇気を出して言うべきだ、そうだ、ひと言で済む――――婚約してるよ。
「あの……婚――――」
「――――吉井!行くぞ!」
「!」
「げ、丸井」
あともう少しでわたしの掠れた声が千夏に届くとこだったというのに、まるでタイミングを計ったかのような幸村よろしく、丸井くんはそこに現れた。
彼にそんな狙いがあったとは思えないし、確かに、HRが終わってからいい時間が経っている。
丸井くんが千夏を待つのが面倒で迎えに来たとしても、なんら不思議はない。
「ごめん伊織、わたし、今からその跡部くんに会いに行くから!また聞かせて!」
「うんうん、あはは、あ……千夏、テンション高すぎだよ……」
「だって!また会えるなんて夢みたい!じゃあね!」
「気をつけてね……いってらっしゃい」
満面の笑顔を浮かべた千夏に、それ以上難問を押し付けることは出来なかった。
意気地なしである自分を責めるには丁度いい夕暮れ。
窓の外を見れば、カラスが「アーホー」とこちらに向かって叫んでいる。ほっとけ。
「言いそびれたんか?」
「……見てたんだ」
「ブン太の後ろにおったんじゃけど、お前さん見向きもしてくれんし」
「ごめん、気が付かなかった」
カラスに悪態をついた直後、後ろから雅治の声が聞こえてきて、わたしは振り向きもせずに対応した。
そんなわたしの視界に入るためか、雅治は窓を眺めるわたしの真横に立って、顔を覗き込んでくる。
心が乱れる。
不二周助の言葉が、頭の中で何度も何度も繰り返される。
――今、彼が他の人を抱いていても?
どういう意味なんだろう……。
雅治とは付き合って一ヶ月近くになる。彼はまだ、わたしを求めて来ない。
確かにその事実は、わたしにとって意外だった。
いかにも手が早そうなイメージは、実際に付き合ってみてこの頃ようやく払拭できたものだ。
でももしかしたらそれは、他に誰か居て、欲求を満たしてもらっているからなのか。
わたしはただの、遊び……?いや、それなら尚のこと、すでに求められてるはずじゃないか。
「のう、伊織」
「ん?」
視線を合わせると、雅治は顔を近付けてきた。
思わず仰け反って回りを見渡すと、雅治は知っていたのか、もう教室には誰も居なかった。
「……最近、冷とうないか?」
「えっ……」
「お前さん最近、俺に冷たくありゃせんかって聞いちょるんよ」
「……っ……」
言い終わるまでに近づいてきた唇と、片手で優しく撫でられた頬。
悔しいくらいに胸が高鳴って、そのキスに酔いしれた。
こんなに好きなのに、疑いたくなんてない。
わたしのその気持ちが、目の前にある胸元のブレザーを握り締める。
「そんなこと……ないよ」
「そうかの?俺の思い過ごしならそれでええが……」
「雅治の思い過ごしだね、それは」
「そうか……なら、キスして」
唇が離れて、取り繕ったわたしを見透かすように、雅治はわたしに愛を乞う。
全然信じてないな、と思いながら、雅治に愛を送った。
無理もない……だって「思い過ごし」は嘘だ。
わたしは雅治を……そんなつもりはなくても、やはりどこかで遠ざけていた。
不二周助のあのひと言で……。
どうしてあんな見ず知らずの男の言葉をこんなにもまともに受け取ってしまったのか。
自分でも馬鹿馬鹿しいと思う。
だけど感じてしまったのだ……彼の……不二周助の、あの訴えかけるような悪意を。
それが悪意だとわかっていても、丸っきり嘘だと思えない。それが、わたしの感じたことだった。
雅治に抱きしめられながら、そんなことを考えているわたしは悪女だろうか。
いや、そんなカッコイイもんじゃない。酷い女だ、恋人を信じられないなんて。
そういくら自分を責めても、低迷した気持ちは薄れないまま……やがてわたしから送ったキスに満足したのか、雅治は「帰るか」とわたしの手を握った。
「ところでのう、伊織」
「ん?なあに?」
だけど雅治が好きだ。
どうしょうもなく好きになってしまった今では、例えば彼が浮気をしていたとして、わたしは許してしまうだろう。
でも、わたしと付き合い始めてからの雅治との時間、そして彼の言動、あの緊張しきった顔の告白を思い出すと、どうしても雅治が浮気してるとは思えない。
だとしたら何なんだろう……しつこく頭の中に付きまとう不二周助のあの微笑み。
これが予感だとするなら、何か、わたしの知らない所で、わたしの知らないことが起きている気がする。
「練習試合のこと、知っちょったんか?」
「ッ……え、な……なんで?」
雅治からの話をサラサラと聞いていたせいで、思わぬ質問に心臓がバクバクしている。
昼休み、幸村が千夏と丸井くんに持ってきたプリントは、わたしが不二周助に渡されたあのプリントだった。
練習試合の申込書……幸村はそこに、氷帝も是非一緒にという内容のプリントをくっつけていた。
千夏と丸井くんは、その二枚のプリントを氷帝の跡部に渡すように幸村に言われたのだ。
つまり、わたしが不二周助から預かったプリントを雅治に渡すことなく、幸村に直接渡したという事実。
……そう、わたしはあの翌日、幸村の元へ向かった。そして渡した。
幸村は、不二周助から預かった物だと言うと、何が可笑しかったのかクスクスと笑い、わたしに言った。
――仁王には黙ってようか?
わたしがそう頼むことを見透かしていたようだった。なんなんだあの男は。怖すぎる。
図星の表情で彼を見ると、「だって、不二が来て佐久間に渡すのが不思議じゃないか」と言い、満足気にわたしを見た後、「それに、これを仁王じゃなくてわざわざ俺に渡す佐久間もね」と微笑んだ。
何故か全てを知られた気がして、ついつい「よろしく」と呟いた。昨日のことだ。
だから、雅治のこの質問は、完全にわたしの失態によるものだとわかっている。
きっとわたしが挙動不審だったからだ。幸村はバラすようなタイプじゃない。
「練習試合のプリント見た瞬間、なんか、驚いちょったじゃろ?」
「あー……そうだった?いや、このタイミングで氷帝となんてね、なんか、すごいなって」
「おお、そういう意味じゃったんか。確かにそうじゃけど……また言いそびれたのう」
「でも千夏は今日氷帝で、噂を聞いて帰るかもしれないよね」
「じゃの…………ところで伊織」
「またところで?」
雅治が何か焦っているような気がして、そんな彼が愛しく思えて。
言いながら笑って雅治を見上げると、彼は気が抜けたみたいに笑い返した後、強く手を握ってきた。
「明日、俺ん家に来ん?」
「……あ……え、雅の家ってこと?」
「俺ん家じゃって言うちょるじゃろ?」
「ああ、あ、ごめん……うん、え、うん……全然、いいよ」
じんわりと広がる、柔らかい気持ち。
全然驚いてませんよ、という風に見せて、本当は驚きと喜びを混ぜこぜにしていた。
遂に、家に誘われた。
わたし達は今まで、外のデートしかしてこなかったから……
「なら、家まで迎えに行く。何時頃がええかのう?」
「それは何時でも構わないけど……ねえ、お母さんとか、お父さんとか、好きなお菓子とかある!?」
結局、わたしの心臓は緊張しはじめて、声が上擦った。
確か仁王家には、お姉ちゃんと、弟くんと、お母さんと、お父さんと……頭の中で考えていたら、まるで両親に紹介したいと言われているかのような錯覚を起こして。
声が上擦っただけならまだしも、慌てたようにそう言うと、雅治はぷっと吹き出して笑った。
「え、なに笑ってんの!失礼な!」
「い、いやいや、伊織の真っ赤な顔、可愛いのうって」
「ば……バカにしてる……!」
「しちょらんしちょらん」
けたけた笑う雅治にパンチを投げてみるものの、赤くなっている顔は隠しようがなかった。
家に誘われた瞬間、わたしは不二周助のことなど最初からなかったかのように舞い上がっていたから。
恥ずかしくなって顔を背けると、雅治は「すまんすまん」と言いながらわたしを引き寄せた。
「心配せんでええ。明日は家に誰もおらんぜよ」
「……え……」
「ああ、別におらんから誘ったっちゅうわけじゃのうて。おっても誘うつもりじゃったけど、まあたまたまおらん。うちの家じゃそう珍しいことじゃないんでな。じゃからまあ、緊張せんと」
「あ……ああ、あ、そうなんだ……うん、うんわかった……」
そうか、それなら……と返事をしたのも束の間。
誰も居ないという言葉に、わたしはまた別の想像をして顔を赤くした。
これは……だってこれは、十分に有り得る。
「……お?また何考えて赤くなっちょるんじゃ?」
「な!……なってないし!」
「おうおう、やらしいのう伊織は」
「だからなってないし!!ない!バカ!!」
頬っぺたをつんつんされながら雅治にからかわれて、わたしはすっかりロウからハイになっていた。
やっぱりどうしたって好きだ。この時間が愛しくて、雅治が愛しい。
「おはようさん」
「おはよ」
翌日の昼頃、雅治は家に迎えに来てくれた。
昨日の夜は千夏からうきうきな電話があって、聞いているわたしもなんだか嬉しくなってしまうほどだった。
もしかしたら跡部の婚約話はやっぱりただの噂かもしれない……ていうか、ガセかもしれない。
雅治の家までの道のりで、わたしは千夏から聞いた話を伝えた。
「ほーう……跡部が助けたんか」
「うん、それで千夏、余計にお熱あがっちゃったんだって」
「じゃーからブン太、つまらんそうにしちょるんじゃの。ようわかった」
「え?つまらんそう?」
「おう。昨日メールしたら、なんか素っ気無い返事が戻ってきてのう」
「あー……そっか。そういうわけか……じゃやっぱり丸井くん……」
「まだ、気付いちょらんみたいじゃけどの」
「全く……いつもと違うタイプだから気付きたくないんだろうねえ」
「ブン太のいつものタイプ、お前さん知っちょるんか?」
「えー、そんなの、丸井くん見てたらわかるよ。お人形さんみたいに可愛くて、小さくて大人しい子」
「くくっ。バレバレじゃの、あいつ」
「そんなこと言って、雅治だって今までそういう子が好きだったんじゃないの?」
「さーあ、どうかの」
「あ、誤魔化した」
昨日までのムヤムヤした気持ちは時々わたしの頭の中に戻ったりしているけれど。
それでもこうして雅治と笑っている時だけは、考えないように。
彼の温もりを信じて……そう心に留めたら、自然と繋いでいる手に力がこもった。
「どうした。緊張しちょるんか?」
「え……」
すでに家の前まで来ていたことで、雅治はわたしにそう囁いた。
緊張して力がこもったわけじゃないけど、その問いかけに緊張してくる。
もしかしたら今日、雅治と結ばれるかもしれない。
階段を上る途中で、雅治の匂いがしてくる。
部屋に入ると、それはわたしの体内に流れてきた。
雅治が大好きで、ずっとずっと包まれていたいと思ったあの日が蘇ってくるようだった。
駅のホームで抱きしめられた時、涙が止まらなかったっけ……。
「伊織」
「え……」
「ぼーっとして。何考えちょった?」
「あ、ごめん……なんかやっぱり、緊張してるみたい」
「おう、俺も」
「え、雅も……」
見上げると、雅治はわたしを抱きしめた。
あの日のように、突然抱き寄せて。
「ひゃっ……」
「思い出すのう」
「……思い……出す?」
「ん……告白した日のこと、思い出しちょった」
わたしを見つめてそう言った後に重ねられた唇が熱くて。
同じことを考えてくれていた雅治が、しつこいくらいに愛しくてたまらなかった。
また、泣きそうになるのを堪えるように、わたしは雅治に身を委ねた。
彼の首に手を回してしがみついたら、唇を割って雅治の愛が流れ込んでくる。
胸が打ち砕かれてしまいそう。
体中が熱くなって、気が付けば雅治の掌が、わたしの胸を包んでいた。
「腹、減らん?」
「もうお腹いっぱい」
「冗談じゃのうて」
「あはは!くすぐったい雅治!わかったわかった、お腹空いた!」
雅治は優しくて、「今なら死んでもいいかも」なんて言いたくなるほどの愛情をくれた。
それを口に出した時、雅治は「バカ言いさんな」って笑ったけど、すぐに真面目な顔して、「お前が死んだら、俺はどうすればええんじゃ……」とキスしてきた。
そんな空間を思い出しては嬉しくなってにやける顔。
じゃれあうベッドの中は、雅治の匂いでいっぱいで、それだけ幸せ。
こうして誰かと肌を重ねるのは二度目だけど、前の男とは比べ物にならないくらい、暖かい。
「パンツ穿いたか?」
「最低。パンツどころじゃなくもう全部着たし!」
「また脱がすかもしれんけど」
「もうホント最低」
笑いながらまた手を繋いで、玄関を出る。
すっかり桜が落ちた4月の陽気にしては、今日は少し寒い日だと思った。
「今日は涼しいね」
「じゃの」
そう言ったからもしれない。
雅治はわたしの手を自分のポケットの中に忍ばせようとして、少しだけわたしを引っ張った。
そうして少しだけよろけたわたしの体でタイミングを計ったように、その声は後ろから――。
「雅治!」
わたしじゃない、雅治を「雅治」と愛しそうに呼ぶ声。悲痛な、ほとんど泣いているような声。
振り返ると、小さくて、お人形さんのように可愛い人がそこに居た。
わたしと雅治を見て、目を潤ませて。
意味がわからずとも、わたしの頭の中には不二周助の言葉が蘇った。
そして蘇ったのと同時に、彼女の後ろから、その男は現れた。
わたしは益々意味がわからなくて、ただ目の前の現実に、心臓をがなり立てるしかなくて。
「……あなた……不二……くん……」
雅治に秘密にしていた、不二周助との接触。
そんなことも忘れて、思わず口にしていた不二という名前。
彼女を追いかけるようにやってきた不二周助は、わたしのその声に反応して、わたしを睨むように見た。
どうしてわたしが、あなたに睨まれなくちゃいけないの……?
「ま、雅治……わたし、あなたと二人で、話したいことが――」
わたしが不二周助の名前を口にしたことで、雅治は一瞬、わたしを見、そしてそれが癪に障ったのか、小さい彼女は言った。まるで懇願。
その仕草すら可愛らしくて、わたしの胸にチクリチクリと痛みが走る。
雅治が抱いているという、不二周助が言っていた「他の人」とは、この人のことなのか。
「――無理じゃ」
「……ッ」
その時、自分にかかった疑いを晴らすかのように、雅治は即座にそう言ってのけた。
わたしには雅治と彼女との関係性が、そこに不二周助がいることすらわからないまま。
だけど、そんなこと知ったことじゃないとばかりに、雅治は続ける。
「どういうことかは知らんが……もうこんな真似せんでくれ。俺はお前と話すことは無い」
もしも、一度でも雅治がこの人を愛したのなら。
余りにも残酷で、冷たすぎる態度。
直後、雅治はわたしの手を強引に引っ張って、行くぞ、と怒ったように呟いた。
「ねえ、ねえ雅治」
「…………」
「ねえってば、ねえ、痛いよ。ちょっと待って。聞きたいことがありすぎるよ」
「俺もお前さんに聞きたいことがある」
段々と遠くなっていく彼女の姿。
彼女は何か呟くように、まるでうわ言を並べ立てているように口をぱくぱくさせていた。
そうして見えなくなってしまったあの彼女がどういう人なのかを、雅治は知っている。
「ねえ、あの人だれ?」
「お前さんは何で不二のことを知っちょる」
「わたしが聞いてるんだよ、雅治、先にわたしの質問に答えて!」
「見てわからんかったか?前の女じゃ」
「今も会ってるの?」
「はあ?何言うちょる。見てわからんかったんか」
「じゃあどうしてあの人あんなに……!」
「お前は不二と何があったんか、俺に隠したままじゃろう!!」
さっきまであんなに愛し合っていたわたし達は、互いが大きな声をあげて、互いを責め合っていた。
こんなはずじゃなかった。
もっと冷静に話し合えるはずなのに、雅治だって、わたしだって、らしくない。
「雅治は、隠してることないって、言える?」それは、言っちゃいけないとわかっていたのに。
「……伊織……お前、俺を疑っちょるんか」
雅治の全てを知りたいと思う独占欲が、彼女の登場によって。
浅ましく、狂おしい嫉妬に変わっていた――――。
to be continued...
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