誰よりも大切な君を信じます。


外はもう日が沈みかけていた。
なおもパニック状態の人々を誘導しつつ、ようやく駐車場へと出た俺は、まず付近のコンビニに走った。ミョウジの足が気掛かりだったので、湿布や絆創膏などを買うためだ。事情聴取で手当てをしてもらってるかもしれないが、念のため。

車に戻りラジオをつけると、早速ニュースが流れてきた。


『ーー速報です。人気観光スポットの水族館に突如ヴィランが侵入、現在は封鎖されーー』


アナウンサーの緊迫した声が静かな車内に響く。


『怪我人は複数いるとのことですが、いずれも軽傷、ヴィランは確保されたとのことです。繰り返します、人気観光スポットのーー』


ラジオを聞きながらふと外に視線を向けると、パトカーや救急車の隙間からミョウジが姿を現した。俺は急いで車を降り、彼女の元へと駆け寄る。


「ミョウジ!」
「塚内さん、お待たせしました」


へらっと笑ったミョウジだったが、どこか歩き方に違和感がある。俺はミョウジの肩を支えるように掴んだ。


「足痛いんじゃないか?」
「……実は、ちょっと捻っちゃって」
「事情聴取の時に言わなかったのか?」
「避難時に怪我をした人が多くてバタバタしてましたし、私は普通に歩けるので問題ないです」


だから大丈夫ですよ、と続けるミョウジ。俺は自分の体に寄りかかるように彼女を引き寄せながら歩き、助手席のドアを開ける。


「……座って。俺が手当てする」
「えっ、い、いいです、大丈夫です」
「いいから」


ミョウジを強引に座らせてから俺が地面に膝をつくと、彼女は戸惑いながらも足を俺に差し出した。

無言で彼女の足首を掴む。ふくらはぎもとても細くて折れそうだ。そっとベージュの靴を脱がし、小さな足先を見た俺は驚いた。親指と小指が真っ赤になっていたのだ。


「こんなに腫らして……痛かっただろ」


ミョウジは肌が白いから、傷口がより痛々しい。さっきコンビニで買った消毒液をガーゼに染み込ませ、指を丁寧に拭き、軟膏を塗って絆創膏を貼る。足首には湿布を貼ってテープで固定した。


「……慣れない靴なんて履くもんじゃないですね」


自嘲気味にミョウジが笑う。その表情が悲しそうで、胸が締め付けられた。処置を終えた俺はミョウジを見上げながら彼女の手を握る。


「そんなこと言わないで。この靴、とても似合ってるよ」
「……」
「気付かなくて、ごめんな」


俺に近づきたいからと、普段とは違う靴を選んでくれたミョウジの気持ちが、俺は嬉しくてたまらなかった。だからそんな悲しそうな顔をしないでほしい。

ぎゅっと手に力を込めると、ミョウジが困ったように、でも、


「……塚内さんは、優しいですね」


と、安心したように笑ってくれた。

俺は優しくなんてない。ミョウジが痛がっていたことに気付かないほど鈍感だし、ただミョウジが心配なだけだ。

俺は返事はせず、ミョウジの足を助手席にそっと戻してから運転席に乗り込んだ。







水族館を出発した頃には外はすっかり暗くなっていた。まだ時間は早いけれど、今日はいろんなことがあったから仕方ない。俺はハンドルを帰り道に向かって切る。


「そろそろ帰ろうか」
「えっ」


ミョウジの驚く声。チラッと横目をやると、彼女が「い、いやです」と即答したので今度は俺が驚いた。


「……でも、疲れただろ?」
「私は大丈夫です」
「そうは言っても……」


信号が赤になる。ブレーキを踏んでからミョウジを見ると、彼女が拗ねるような表情で俺を見ていて心臓が跳ねた。なんだその顔は、そんな可愛い顔もするのか。


「……塚内さんは、もう帰りたい、ですか」


どこか責めるような口調ので、頬を膨らますミョウジ。これまた初めて見る彼女の可愛い姿に脳内で悶絶したが、ハンドルを潰す勢いで握って耐えた。


「……そんなことないよ。でもその足、明日に響いたらどうするんだ」


明日からまた仕事が始まる。痛い思いをするのはミョウジなのだ。


「さっき手当てしてもらったので平気です」
「ミョウジ……」
「……私、まだ帰りたくありません」


わたし まだ かえりたく ありません。

そんな可愛いことを言われるなんて思っておらず、思考がフリーズする。頭の中で何度復唱しても理解が追いつかない。どちらかと言うと聞き分けの良いミョウジの、珍しい我儘な言葉と態度。顔に熱が集まるのを誤魔化すように咄嗟に前を向くと、ちょうど信号が青になったのでアクセルを踏む。


「……じ、じゃあ、海沿いでもドライブするか」
「! はいっ!」


ぶっきらぼうに答える俺とは反対にミョウジが嬉しそうに返事をするもんだから、俺の頬は結局緩んで、だらしない顔になっていたと思う。ミョウジに見られていないことを祈りつつ、俺は進行方向を海へと変えた。







車を走らせていると、ふと腹が減っていることに気付く。


「ミョウジ、お腹空いてないか?」
「あっ……はい。そう言えばお昼から何も食べてませんでしたね」
「何か買っていこうか」


そんな話をしていると、ちょうど道沿いにテイクアウト可の店を見つけたので寄ることにした。しかもドライブスルー対応である。便利な世の中になったものだ。
前に数台車が並んでいるので、外に貼り出されているメニュー表をミョウジと一緒に眺める。


「サンドイッチ専門店らしいな。どれがいい?」
「えっと……フルーツサンドにします。塚内さんは何にしますか?」
「俺はカツサンドと卵サンドにしようかな」


順番がきたので、ホットのコーヒーとカフェオレも一緒に注文。出口で受け取ってから、早速海へと向かう。


店からほど近い場所に海を一望できる広場を見つけたので、端の方に車を停めた。

辺りにベンチは見当たらない。俺は車から降りて後ろのハッチを開け、トランクの中にある数少ない荷物を適当に避ける。前に真が「私のクッション積んどいてよね!」と置いていったフワフワのクッションを見つけたので敷いといた。ナイス真、ちょっと借りるぞ。


「後ろで一緒に食べようか」
「はいっ」


ミョウジの足が痛まないよう慎重に彼女の手を引き、トランクのシートに座ってもらう。「ふわふわだ」とミョウジが楽しげにクッションに座るので心の中でクッションになりたいと思ってしまった。ナイス真、ありがとう真。

さっき買ってきた出来立てのサンドイッチとカフェオレをミョウジに渡し、俺も彼女の隣に腰を下ろした。


「寒くない?」
「はい。今日は暖かいですね」
「もう春だもんな」


自然と肩がくっつく距離に二人で並び、静かな海を眺めながらサンドイッチを食べる。星が綺麗で、夜だと言うのになんだか明るかった。


「遠足みたいですね」
「ハハッ、そうだな」


フルーツサンドを美味しそうに頬張りながらミョウジが言う。さっきからずっと笑顔を向けてくれるので、俺の胸は幸せでいっぱいだった。

食事を終え、どちらからともなく身を寄せ合う。ミョウジが俺の右肩に頭を預けるようにももたれかかってきて、彼女の髪が俺の頬を掠めた。

ドキドキするのに心地良い。ミョウジの体温を感じるこの瞬間が永遠に続けばいいのにと、本気で思った。


「……あの、塚内さん」


ミョウジがおもむろに沈黙をやぶる。そして自分の鞄から何かを取り出して、おずおずと俺に差し出した。


「……これは?」


手のひらサイズの箱だった。少しだけ端が歪んでいるが、綺麗に包装され、リボンまで付いている箱だ。

俺が頭に疑問符を浮かべていると、ミョウジが「えっと、さっきのイザコザで箱がちょっと潰れちゃったんですけど……その……」と口籠もりながら、


「お誕生日、おめでとうございます」


と、小さく言った。

誕生日? 誰の? 
今日は四月四日、しがつ、よっか……
あ、え、俺か!


「す、すっかり忘れてた」
「本当は朝に渡すつもりだったんですけど、緊張で、それどころじゃなくて……遅くなってすみません」


どうしよう、すごく嬉しい。まさかミョウジに祝ってもらえるなんて感動で泣きそうである。奥歯を噛み締めて涙を耐えつつ、「ありがとう」と言って受け取った。

でもなぜミョウジが俺の誕生日を知っているのだろう。一瞬悩んでから、先日の飲み会を思い出した。

酔っ払った部下に、大きな声で「塚内警部のフライングハッピーバースデー!」と言われたことを。その時、ミョウジと目が合ったことも。


「そっか、あの時に聞こえてたんだな」
「ち、違います」


ミョウジが即答してから、「や、聞こえてはいたんですけど……」と続ける。


「塚内さんの誕生日は、ずっと前から知ってました」
「えっ」
「す、好きな人の誕生日くらい、知ってます」


好きな人。その言葉に頬が緩む俺に気付かないまま、ミョウジは言った。


「……でも、ただの部下にいきなりプレゼントなんて渡されても困らせるかなって思って。おめでとうございますってことも、ずっと恥ずかしくて言えなくて」
「ミョウジ……」
「だから今日、やっと言えて、嬉しいです」


目尻を下げて笑うミョウジも、ずっと想ってくれていたことも、何もかもが全部夢のようだ。この気持ちをうまく言葉にするのことが出来ず、俺は箱を見つめながら、やっとの思いで口を開いた。


「……ありがとう。開けてもいいか?」
「はい。ぜ、全然大した物じゃないんですけど」


何言ってるんだ、ミョウジが俺のために選んでくれた物ならば何だって嬉しいに決まってるだろ。ミョウジから貰えるならその辺に落ちてる空き缶でも泣いて喜ぶ自信がある。

年甲斐なくワクワクしながら包装紙を広げていく。シンプルな長方形の箱を開けると、中身は、とても上品なボールペンだった。

ベーシックなブラックのボールペン。優美なボディ部分には「N.T」と俺のイニシャルが刻印されていて、一目で高級な物だと分かった。俺がいつも使い捨てている十本百円の安物とは訳が違う。そっと握ってみると手の馴染みも良くて、安定感も抜群だった。


「すっごく嬉しい。これ、毎日使うよ」


明日から毎日ワイシャツの胸ポケットに入れよう。絶対に失くしたくないから家で保存しておきたい気持ちもあるが、ミョウジからのプレゼントを毎日身に付ける方がずっといい。


「えへへ……喜んでもらえて良かったです」


安心したように笑うミョウジ。俺はいつも、彼女から貰ってばかりだと思った。

こんなに人を好きになることも、想いを伝えられなくて落ち込むことも、通じ合って嬉しく感じる気持ちも知らなかった俺は、ミョウジに出会えたから、こんなにも幸せなことがあるのだと知った。

もう、ミョウジがいない頃には戻れない。ミョウジのいない毎日なんて考えられない。


ーーそんな重い感情を自覚するのと同時に、先程の喧騒を思い出す。

ヴィランの男と対峙するミョウジを。刃物を振り落とされ、危機一髪だったミョウジの姿を。


「……ごめんな」


突然謝罪を口にした俺に、ミョウジが「え?」と首を傾げる。


「……さっき、何もできなくてごめん。真っ先に助けに行けなくて……ごめん」


ミョウジを見つけた時、心臓が止まるかと思った。瞬時に最悪の事態を予想し、彼女に万が一のことがあったらと目の前が真っ暗になった。すぐにそばに行きたかった。

けれどミョウジの元に辿り着くまでに助けを求める人は多く、彼らを放って行くことは出来なくて。

警察は、市民を守ることが仕事だ。時には自分の身を犠牲にしてでも、優先するのは市民の命。

俺もミョウジも警察官だから、それを胸に刻んでいた。いつ何が起きても対応できるように、日々訓練し、強く在ろうとしている。

これまでも命の危険に迫る場面は何度もあった。俺もミョウジもたくさん怪我をしてきたし、数えきれないほど血を流した。警察を職業としているのなら、むしろ当たり前に近い出来事だ。

今回、ミョウジは一人で乗り越えた。彼女は普段から誰よりも努力をしているし、そんな姿をずっと見てきたから、どれだけ優れているかは知っている。日々成長し、今では一人前の刑事だとも思っている。

……けれど。


「ミョウジが無事で……本当に、良かった」


細い肩を引き寄せて、抱き締める。今更ながらに不安が押し寄せてきた。この小さな体が儚くて、離れていきそうで。


「塚内さん、」


細い腕が背中に回される。彼女の体温をもっと感じたくて、強く抱き締めた。


「俺……」


ミョウジよりも市民を優先しなければならない、その時が来たら俺は迷わず動けるのだろうか。その時の状況を考え、市民とミョウジを天秤にかけるのだろうか。警察として、行動できるのだろうか。


「……俺が、ヒーローだったら良かったのに」


無意味な言葉が口をついて出た。

もし俺がヒーローなら、何も迷わずにミョウジもみんなも助けられるのに。
でも俺はヒーローじゃない。
警察は、ヒーローにはなれない。

警察になった頃、よく痛感したことだ。警察は万能ではなく、一般市民よりも少しだけ力を持っているに過ぎない。

この二本の腕だけでは困っている人を全員助けるなんてこと出来なくて、それがもどかしく、腹立たしかった。

もし俺にオールマイトのような力があったら。エンデヴァーのように逞しかったら。なんて、ありもしないことを考えては落ち込んだことも多い。

それでも警察官として、自分なりに仕事に向き合ってきたつもりだ。多くは守れなくても、目の前で困っている人を誠心誠意助けるべきだと思った。

その為にはまず、自分で自分の身を守らねばならないと訓練に取り組んだ。身も心も強くなって、市民のために尽くそうと思った。

そう、思っていたのに。


「……ミョウジ、どうか、いなくならないでくれ」


さっきの光景を思い出して、怖くなる。一番大事な人を助けに行けなかった瞬間を。

ミョウジがいなくなったら、どうしよう。どんな時も俺の後ろをついてきたミョウジが突然、消えてしまったら。

少し前までは、こんなこと考えたこともなかったのに。ミョウジのことが自分以上に、何よりも大切な存在になった今、自分でも情けないくらい怖かった。

危険な状況にあったミョウジを、俺は見ていることしかできなかった。助けに行きたかったのに目の前のことでいっぱいだった。


「……私、まだまだですね」


腕の中でミョウジがポツリと呟く。


「塚内さんに心配かけちゃうなんて」
「……」
「私、これからももっと頑張ります」
「……ミョウジ、」
「だから……」


ミョウジが顔を上げる。至近距離で見つめ合う。


「塚内さんは、前だけ見ていてください」


真っ直ぐに言い切るミョウジの顔を月が照らして、とても綺麗だと思った。


「どんな時も、私は塚内さんの背中を追いかけます。守ります。」


ミョウジの微笑みは、凛としている。


「そのために、もちろん自分のこともしっかり守ります。塚内さんに安心して、背中を任せてもらえるように」


いつだってミョウジは俺の後ろにいて、振り返れば笑ってくれていた。


「だから塚内さんは何も迷わないで。目の前のことだけ見ていてください」


私は勝手に追いかけますから。そう続いたミョウジの言葉に、無性に泣きたくなった。

言葉に確証なんてないのに、ミョウジがあまりにも自信満々に言うから肩の力が抜けていく。


「……君は、強いな」


身も心も、俺なんかよりずっとしっかりしている。彼女の透き通るような瞳に、俺の中の迷いや不安が見透かされたような気がした。


「……私は、強くなんてないですよ」


ミョウジが僅かに首を振りながら続ける。


「さっき……男の子がヴィランに立ち向かった時も、判断に迷いました」


ヒーローがいない今、男の子を守るべきか、ヴィランを止めるべきか。あの時、一瞬どうすればいいのか分からなかったとミョウジは言う。


「でも塚内さんの声が聞こえて……迷いは消えました」


咄嗟にミョウジの名を叫んだことを思い出す。


「塚内さんの声に反応して、自然と体が動いた。だからヴィランを確保することができた。それに、あの柔道の技も逮捕術も……全部、塚内さんから教わったことです」


俺がミョウジの教育係だった頃。

ヒーローがいるとはいえ、警察はいつ凶悪なヴィランと対峙するか分からない。だから警察学校で習う基本を軸に、ミョウジには「自分より相手が大きくても、コツを掴めば倒せる」と伝えてきた。

今でも鮮明に思い出せる、懐かしい日々。あれらは全部、ミョウジのために成っていたのか。


「私はそれを実践しただけです。今回だけじゃない、私はいつも塚内さんに教えてもらったことを信じて、助けられています」
「ミョウジ……」
「……だから、何もできなかったなんて言わないでください」


目頭が熱くなる。こんな俺をずっと信じてくれていたことが、本当に嬉しかった。


「……俺、カッコ悪いな」
「……」
「君の前では、ちゃんとした人間でいたいのに……難しい」


怪我をして疲れているのはミョウジの方なのに、いつだって励まされて元気を貰っているのは俺の方だった。


「……私は、そんな塚内さんも好きです」
「っ、」
「自惚れじゃないなら……私だから、そんな顔を見せてくれるんですよね?」


至近距離で見上げられ、気恥ずかしくて目線を逸らす。


「あ、当たり前だろ」
「ふふっ」
「……なんで笑ってるんだ」
「だって嬉しいんですもん。普段とは違う塚内さんを見れて」


笑いながら、ミョウジが俺の頬を指先でつつく。俺よりも体温が低い彼女の冷たさが心地いい。


「……何するんだよ」
「塚内さんが泣きそうだから、可愛くて」
「ふっ……くすぐったいな」


プニプニされて思わず笑うと、ミョウジが嬉しそうに目を細めた。


「……やっと笑ってくれた。どんな塚内さんも好きですけど、やっぱり笑顔が一番好きです」
「……俺も、君が笑ってくれると、すごく嬉しい」


ミョウジの指先を包み込むように握る。さっきまで胸を占めていた恐怖心が、すっと引いていくのが分かった。


「ミョウジ」
「塚内さん……」


見つめて、笑って、照れくさくて、嬉しくて。ミョウジのことを考えるだけで幸せで、喜びが溢れていく。


「ミョウジ、好きだよ」


優しい月明かりの下、俺とミョウジは初めて唇を合わせた。触れるだけの優しいキスを何度も交わす。啄むような、じゃれ合っているようなキスを。

抱き締めて、柔らかい髪を撫でて、全身でミョウジを感じられるこの瞬間を、これからも大切にしたい。

この先もきっと不安になることはあるだろう。事件が起こるたびに心配して、ミョウジの無事を祈ることしか出来ないことも、あるかもしれない。

でも俺は、ミョウジを信じる。そして俺の背中を任せる代わりに、俺もミョウジの背中を守っていきたい。

大好きなミョウジと、ずっと一緒にいたいから。


…end

(next→番外編)



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