クリスマスの深夜/玲流




ライブも無事終わって、メンバーとスタッフで焼肉食べて来て。
ちょっと懐かしい様な昔話もして。

騒いだ後、ホテル戻る前にれいたはコンビニでケーキとシャンメリーを買って。
当然の如く俺の部屋に来た。

「コンビニので悪いけど」って腹いっぱいの中、メリークリスマスってお互いケーキを食べさせ合う。
何年経っても、こんなバカップルみたいな事をして笑い合える関係っていいなって思う。

アルコールが弱いからってシャンパンじゃ無くシャンメリーとか。
ホテルにグラスも無かったからそのままで飲んだり口移したり。


ライブ後のテンションも相まって、れいたの膝の上に座ってイチャイチャして、そのままベッドに雪崩れ込んだ。


今日のライブの疲労だとか、明日もライブで移動だとか、そんなの、恋人達のクリスマスって事でストッパーにはならねーだろ。

















「っはー…、れいちゃん今日一段とねちっこかったね」
「クリスマスだから、サービスですよ、ルキさん」
「んふふ、超気持ち良かった」
「そりゃ良かった」


お互いが満足するまでヤッて、ベッドに2人して倒れ込む。
れいたは俺の髪を撫で上げて、額に唇を寄せる。


「今何時…」
「んー…3時前」
「マジかよ。あんま寝れねーな」
「風呂入る?そのまま寝たらルキやべーだろ」
「んー。れいちゃんお湯溜めてー」
「シャワーで良くね?」


乱れたシーツの上でゴロゴロして、後ろこられいたの精液が流れ出て来るのがわかる。
何回もイカされて、動くのも怠いから伸びをしてれいたの身体に腕を回す。


何だよ俺がシャワーで風邪引いてもいいのかよ。

まぁ、ヤッた後の処理は湯を張ってたら出来ねーか。
ホテルの狭いバスタブじゃなー。


そんな事を考えてると、俺の頭を撫でてたれいたが仰向けに寝転び、俺をその身体の上に乗せた。

素肌がピッタリとくっつく。

れいたの胸元に頬を寄せると心臓の鼓動が聞こえて来て心地いい。


「ルキ、結構伸びたな」
「ん?髪?そーね、ライブ終わったら変えようかな」
「何か、俺らって派手髪にしてるけど、生えて来る黒髪見てたら地毛は黒かったんだなーって思うよな」
「あー昔は黒ベースのメッシュとかもしてたなー」
「あの頃、金無くてさー。お互いの髪染めたりしてたよな」
「だよなー。れいちゃんずっと金髪だったしね」


懐かしいな、と思って笑みを浮かべる。
そんな時でも、クリスマスには小さいケーキとシャンメリーを買って、2人でクリスマス祝ってたな、とか思い出が甦る。


あの頃みたいにカラーリングを自分でやらなくなっても。
会場の規模がデカくなっても。

れいたと一緒にする事は変わらなくて。


そう言う所が、好き。


顔を上げて、れいたの胸板に舌を這わせる。
そのまま、皮膚に吸い付いて歯を立てる。


「いっ、ルキおま、それ噛んでんだろ!」
「いーじゃん、れいちゃん胸元晒してねーし」


キスマークと歯型が付いたのを見て、満足してまたれいたの胸にピッタリくっつく。


「クリスマスプレゼント、東京帰ったら買いに行く?」
「もう正月になんじゃね?」
「初セール行くか」
「あ、服買いたい」
「ルキいっぱい持ってんだろーがよ」
「んふ」


プレゼントはれいちゃん貰ったから、満足だけどね。

目に入ったキスマークに笑って。


ささやかだけど、それが、幸せ。




20131226




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