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舌出して嘲笑え
▼野郎が集まりゃ騒がしい
真選組内にいくつかある休憩室はそれぞれの部屋で隊士が忙しくても休憩することが可能になっている
そんな休憩室の内の1つ、そこは隊士の中でも非番だが行き場がないだとか早番遅番の待ち時間だとか…つまりは暇な奴らが集まるようになっていた
その原因はただ1つである

「山野次はなにすんだ?」
「えー…あ、そーいや泣けるRPG買ったけど」

「今からそれやると俺途中で抜けないとだから止めてくれ」
「ぶよぶよの対戦しようぜ」

「俺パズル系苦手だから嫌だよーん…大乱闘でいっか」
「よっしゃ親機俺な」
「原田隊長ずるいよん」
「早いもん勝ちっつールールだろ」

山野の持ち込んだゲーム部屋となっているからに他ならない
土方や近藤がこの部屋に来ることは少ないがそれ以外の隊士や隊長の多くは高い頻度で訪れる…というのも男臭い屯所のなかでの楽しみというのは思いの外少なく、最初はゲームなんぞと抵抗を示していた者もいたが、山野とそれにつられて沖田がゲームをやり盛り上がっているところに若い衆が集い、気が付けばいい年した男共が揃いも揃って暇潰しに最適とでも言うべきか、ゲームを楽しむようになったのである

ちなみに、その様子を見た山野と沖田が
「計画通り」
とほくそ笑んだのは、その場に偶然通りかかった山崎しか知らないことである