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「さて治くん、今日は部活がお休みですね!…………ごめん角名くんそんな変な目で見ないで。ちょっとテンション上がってるだけだから」
「せやな。久々の休みやなあ……何する?」
「まだ今日の予定が決まっていないサムくん、今から出すものを見たら私を崇めたくなる事、間違いなしだよ!」
「……え、本当に(名前)どうしたの」
「角名くんにやっても良かったんだけどテンション変わらないと思うから、絶対ノって来るサムくんにやってみた……っていう遊び」


ビシッと手に持っている紙をサムくんの目の前に突き付けたら、目が文字を追っかけ始めた。
そして内容を読み進めていく内に分かりやすいくらいに目を輝かせて感嘆の声を上げる。
今日の部活が休みなのは前々から決まっていたけれど、今サムくんが見ているコレは昨日親から貰ったもの。
もし放課後にバレーをするなら……と様子見をしていたけど、そんな話題も上らなかったから最後の休み時間でのお誘いになってしまった。


「で、結局それは何?」
「ふふふ……よくぞ聞いてくれました。じゃーん!スイーツバイキングのペア割引券!しかも3枚!」
「(名前)好き!ほんま好き!」
「……あぁ、治はテンション上がるやつだね」
「でしょ?2年せ、皆でい、ん……角名くんもっ……ちょっ、話してるから今!」
「(名前)、(名前)愛しとるで。だからいっぱいちゅーさせて」
「うわぁ……キスの嵐じゃん」


抱き着いて頬擦りをしてくるサムくんを押さえながら話していたら、今度は顔中に唇が落ちてきた。
……うん、まさに角名くんの言う通りだと思う。
私の予想以上にはしゃいでるサムくんにびっくりしたけど、こんなに喜んでくれて嬉しい。
ずっと頬に吸い付いているサムくんから一旦距離を取ったら、椅子から立ち上がって覆い被さってきた。


「角名くんも一緒にどう?あ、ツムくんと銀島くんも来るかなぁ?今月まで使えるみたいだけど、今日逃すと難しいと思うんだよね」
「うん、行こうかな。なんか面白そうだし」
「……デートかと浮かれた自分が恥ずかしいんやけど。なぁ、別々で行動したらアカンの?」
「え、皆で楽しもうよ。それに2年だけで集まることって少ないからいい機会だと思わない?」


トークアプリで聞いてみたら、送った瞬間に既読がついてツムくんから「絶対行く!」って返ってきた。
銀島くんからも返信が来てこれで皆で遊びに行ける。
放課後が楽しみ!



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