04:フラグ発生


学校への行き方は体が覚えているらしく、迷わず行くことができた


そして登校していると、私の足元にテニスボールが転がってきた


なんでこんなところに…と思いながら拾うと、男の人が駆け寄ってきた


「ごめん!拾ってくれてありがとな!」


『あ、いえ…それでは』


というと、テニスボールを手渡して、男性を通り越して進む


…紙束にはテニプリと黒バスの混合の世界なんて書いてあったけど、私はモブに徹しよう…


欲張ったらバチが当たってしまう


私はそう決め、紙束で確認した私のクラスに向かった







『…お、おはよう…』


私が教室の扉を開けて挨拶すると、疎らにおはようと返ってきた


ホッとしながら中へと進む


…えっと、私の席はっと…


紙から書き移した座席表を見ながら席につく


私は席についてもそわそわとなんだか落ち着かなかった


そうして、しばらく席で待っていると鐘が鳴り、それと同時に先生が入ってくる


「おー、おはようさん。みんな元気かあ?」


この先生が担任の先生か…


「それじゃあ出席とるぞー」


先生はそういうと出席を取り始める


「…江藤ー」


『…あ、はい』


ワンテンポ遅れてから返事をする


「ちゃんといるな。よし、次…」


そうして次の人の名前が呼ばれ始める


大丈夫だろうか、不審に思われてないだろうか…


なんて内心冷や汗かきつつHRを終えた








「…なぁなぁ、江藤」


『はい!?』


HRが終わったとたんに話しかけてくる前の席の男子


『な、なに?』


冷静を装って答えると…


「いや、お前が事故に会ったって先生から聞いてたからよ、大丈夫かーと思って」


『えっ!?』


「あー、それ、たぶんこの3年の生徒なら誰でも知ってると思うよー」


『はい!?』


突然の事実に驚愕したのだった…







フラグ発生

(事故のことは学年のみんなが知ってるみたいデス…)



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