05

 

「・・・くっ・・・。すみません。ちょっと、頭に血が上ってしまって・・・」


前髪を無造作にかきむしると白蛇はくるりと背を向けた。


「祓い屋の件は任せます。ですが・・・」


「ああ。分かっている。そっちはおやっさんと相談しない事にはなんとも」


「・・・失礼します」


ふわりと窓から飛び降りて着地すると、そのまま一瞬にして白蛇は姿を消した。


それを菘は呆然と見送った。


「白蛇様は・・・一体何者なのですか」


「―――さて。何だったかな・・・そういえば、最初は命を狙われていたんだったか」


「白蛇様が?」


「俺が」


「えっ!?」


「あいつは元、暗殺者。不老不死を望んだ人間によって生み出された混血だ」


何も言えず、菘は押し黙る。


「言っただろう?ここでは些細な事だと」


「そう・・・ですね」


「気にするなというのは無理だろうが、あまり深く考えるな」


「はい・・・」


「驚いたか?」


「はい」


「あれがあいつの本性だ。お前がいつも見ているあいつは業務用の仮面だ」







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