このままで。

Always been this way.

短い話置き場



etc.(15/03/04)

1日遅れ百目鬼誕。3年前に書いて載せてなかった百四。

縁側で、ふう、と吐き出す煙管の煙が、ゆらりと昇っていく。
途端、横へ吹き抜けた風で煙は視界から追いやられた。
(春一番…まあ三月だしな)
店の外を直接は知ることのない四月一日が、季節を感じられる一時だ。
この日を、こんなに穏やかに迎えることがあっただろうか。
騒がしいことが、慣れない店主の自分に惑わされることが、あの人がいることが当たり前だったのに、気付かないうちにあの日々は遠くなっていった。
曇りがかった記憶を辿ろうとした時、うっすらと見えていた結界の向こうのアヤカシが途端に霧散した。
「…来たな。モコナたちが一緒に飯食いたがってる。早く上がれ」
「おう」
入り口に見えた男は、仕事用のバッグの他に大小様々な紙袋を提げていた。
変わらない自分に不確かさを感じても、この男は背が伸び、とうに学ランを着なくなり、合法で酒が呑めるようになっていた。
「酒も呑むだろ?今日くらいは、呑みたがってたのも開けるのを許す」
「…足りん」
何が。
そう尋ねようとした唇は遮られた。
「今日欲しいのはそれじゃない」
少しだけ、熱のある瞳だった。
自分にも、熱を感じた。



jogio(15/03/02)

ジョルミスへのお題は『朝なんて来なければいいのに』です。
(http://shindanmaker.com/392860)

「…朝なんて来なけりゃいいのによ」
「どうしてですか、ミスタ?」
「明日は4日だぜ」
「もう日付が変わってます」
「ああ、嫌な日だぜ。寝て過ごしたいもんだ」
「貴方が寝ていても、僕は会議に行かなければならないんですけどね」
「話し合うつもりのないやつらの会議なんて行かなけりゃ良いじゃねえか」
「それも良いですが、奴らの尻尾を掴めるまたと無い機会です。貴方が守ってくれないと困ります」
「…お前と離れるなんてとんだ冗談だ。お前の好きなようにしてくれ」
「じゃあ、今貴方を離さないでいてあげましょう。嫌なことが纏わり付かないように、ね」



花承(15/03/02)

お題『内緒の話』( http://shindanmaker.com/392860 )

「その子、迷い猫かい?」
「みてーだな」
「かわいいじゃないか、なんだか君に懐いてるようだね」
「さっきから離れてくれねえ」
「僕もさわりたいなあ」
プイッ
ゴロゴロ
「うわあ…極端ですね…」
「こいつ、俺と二人きりがいいんだとよ」
「君までいうかい!?わかりましたよ…しばらくの間、ごゆっくり」
「…行ったな。なあ、見たか?露骨にお前に妬いてたぜ、花京院。いつもはあいつと一緒だが、たまには気を張らずに休んでくれっつーことだ。少しの間離れるのも最近堪えてたんだが、今だけはお前のおかげで寂しくないぜ。ありがとな」
(聞いたかい!?聞いた『法皇の緑』!承太郎が優しい!)
「足元に『法皇の緑』仕込んでこれ聞いてやがった悪趣味野郎は反省しろ」
(バレてた…)



×承(15/03/02)

今日の右承→ウェザ承
(http://shindanmaker.com/439387)

ウェ「『おやすみ』と言ってくれないか」
承「『おやすみ』」
「違う、『Good night』ではなくて…」
「…ああ、日本語でか」
「そうだ」
「たまにお前は不思議なことを言い出すんだな」
「何かが欲しい、時がある。その言葉一つが、自分のどこかを埋める気がする」
「そうか。言葉でも、知識でも、体温でも、求めるものがあったら言うといい」
「ああ」
「…『おやすみ』」



jogio(15/03/01)

仗露におすすめしたいBLカップリングは
おバカ攻め×おっとり受けです。
(http://shindanmaker.com/365558)

「お邪魔します、先生ェ〜。」
「ああ。ほら、これだ。ちゃんと承太郎さんに渡すことだな」
「うわ、デッケエ本ッスね!」
「学者が使いたいような図鑑と言ったら、これぐらい立派でもおかしくないだろう」
「やっぱり承太郎さんはすげえ勉強してるんだなあ」
「…お前はほんとにあの人の親戚なのか?」
「どういう意味ッスかそれ」
「自分で考えろ。というか、頼まれているんだろう。早々に立ち去るべきだ」
「ああ、そうなんすけどォ〜…まあ、いいじゃないスか、少しくらい」
「?何がだ」
「先生ってせっかちすぎじゃあないッスかあ、もうちょっと一緒にいたって」
「…お前が早く用事を済ませて、戻ってからゆっくりすることだな」
「うっわ確かに!先生あったまいいッスね!行ってきまーす!」
露伴先生と言う存在におっとり要素って難しい



jogio(15/02/28)

出来心でやったらすさまじい結果が出てしまいました。
ディオジョナにおすすめしたいBLカップリングは
情熱的攻め×ヤンキー受けです。
(http://shindanmaker.com/365558)

「おいジョジョ!気を確かに持て!」
「うるさい!君に手を上げたあの時から、僕はもう悪だ!売られた喧嘩は全部買う、懲らしめたいやつらは全員足腰立たなくしてやる!前に僕に殴られた奴等が、まだ根に持ってるようだ。だからまた分からせてやらないといけないみたいだ」
「何を言っている、君はまだ悪じゃない!目を覚ませ…冷徹になろうとしてもきっと無理さ、君の心の根源は善なんだから」
「そんな説得は無駄だぞ!なら君も殴られるか!?」
「そんなに殴りたければ殴ってみろ!!」
「っ!」
「そうやってすぐ躊躇って…馬鹿野郎がっ!」
「ぐっ」
「お前をそうさせた原因は俺にもあるよな。殴ってしまってすまない」
「ディオ…?」
「しょうがないから、言葉よりもっと直接的に、君を変えて見せるさ」
続きはR18で(未定)



×承(15/02/28)

今日の右承→64
(http://shindanmaker.com/439387)
ついに出た承承

6「変わった味のするコーヒーだな」
4「杜王町のコーヒーショップで見つけた。カカオの香りがするらしい」
「甘いわけでもないか」
「ミルクと砂糖が入るとまた変わる。味の移ろいが楽しくてな。あの店は気に入った」
「せいぜいコーヒーの味を楽しむくらいしかなかったと言うことか、あの町では」
「俺が論文と敵に追われていただけだ」
「今はゆっくりしていろよ」
「むしろ今しか息抜きが出来ん。ただ、年寄りにもてなされようとは思っていないから安心しろ」
「そうだな、コーヒーの次はお前を味わうか」
「こんな性欲旺盛なジジイにはなりたかねえな」
「なに、昔より若返ったと言われてるのはこのせいかもしれないぞ?」



×承(15/02/27)

今日の右承→露承
(http://shindanmaker.com/439387)

「あなたにとってのこの10年は、どんなものなんですか」
「10年?」
「酒もタバコも10年はやっているでしょう。スタンドが発現してからも、話を聞けば10年以上経っているようですよね。僕はおそらくこれからそういう生活をするでしょうから、人生の先輩の経験が気になるんですよ」
「タバコは最近吸わない。酒は飲んで気を和らげる程度で、美味いものをひたすら探そうとしてるわけではない。スタンドは…『星の白金』は俺の一部であり、人生の一部だ。それ以上でも以下でもない」
「人生、ですか…」
「10年の時間を送る中で、時間を止めていたのなんて結局はほんの僅かだった。人間は進むしかないんだ。たまには酒やタバコで気を紛らわしながら、俺は『星の白金』と…望まずとも戦ってきた」
「…あなたの人生のリアリティは、本当に興味深いです」
「スタンドで見るには面白くない人生だ、軽い気持ちで覗かないでくれよ、先生」
「釘を刺されると、逆に気になってしまう性格なんですがね」
「…では先に言わせてもらうが、俺の人生の最新ページは先生のことが書かれているからな」
「ふふ、じゃあしばらくの数ページは僕のことで埋めてもらいましょうか」



花承(15/02/15)

10.ひざまくら
「お邪魔します」
「おう」
「あ、丁度いい高さ」
「そりゃよかったな」
「急に変なお願いしてしまって、すみません」
「…いいじゃねえか、たまには甘えるっつーのも。お互い様でよ」
「僕の方が歳下なのに、承太郎は甘え上手ですからね」
「…おら」
「わっ、もうちょっと髪触る時は優しく…」
「…」
「…いや、これが君の接し方だ。構わない。続けてください」
「…膝枕してやってるのはこちらだが…俺が甘えてるみてえだ」
「お互い様。ほら、もっと甘えて」
「やれやれだぜ」
(お題「それは甘い20題」確かに恋だった様より)



×承(15/02/13)

今日の右承→スタ承
(http://shindanmaker.com/439387)

(携帯のカメラ機能はなかなか便利だ…だが)
(インカメラ…自分で自分を撮る必要性がわからんな)
…スタープラチナ。
ギュイン。
ああ、すまん。これで俺を撮ってみてくれ。一緒にお前も入れないか?
ピ。カシャリ。
どれ。
ぴ。
(…写ってない)
(スタープラチナは写らない)
(そこにいるのにな)
なあ…スタープラチナ。お前がそこにいる証明は、俺がしてやらねえとな。
ぎゅう。
スリ。
じい。
(表情が丸くなったよな。こいつ)
ジイ。
…どうした?
…ニッ。
!…。
…フッ。
(今こいつ、俺の反応見て笑いやがったのか…?)
ギュイン。
(…スタンドの様子が変わった。なら…俺も変わったのか?)
(まあ、気付いてはいるがな)



 



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