ネタめもやら短い話やら



鉢屋←勘 07/03 11:11

おれがいなかった空白の16年間
その間のことを
おれは何も知らない。
月日はあまりにも多くのものを変化させていた。


三郎には雷蔵
雷蔵には三郎
二人の絆は何より強い。

三郎には雷蔵がいるから──
この想いはおれの心の中だけで
蓋をしておかなければならない。



「なあ勘右衛門」

「なに、鉢屋?」


だからおれは今日も
三郎の名前を呼ばない。



***

勘ちゃんがなかなか三郎の名前を呼ばなかった所から想像。




三年生 07/03 09:31

ロマンチストで気味悪がられる程の毒虫野郎の孫兵。

「決断力のある方向音痴」で少し自信過剰な左門。

「無自覚な方向音痴」で自覚も治す気もない三之助。

しっかり者だけど被害妄想が過ぎて思考の迷子な作兵衛。

いたって真面目だけど行き過ぎて問題を起こしちゃう藤内。

人に名前と存在を忘れられちゃう不運な数馬。

そんなトラブルばかりの俺たちだけど──


左門が騒いで、
三之助が便乗して、
作兵衛が叱って、
数馬があたふたして、
藤内が宥めて、
孫兵が笑ってる。


それだけで幸せ
いつでも一緒
仲よし6人三年生


***

自分の中で三年生固めるために
めもめも。




犬猿 06/27 17:26

留三郎が任務で怪我をして帰ってきた。

保健室に行って「俺の勝ちだ」と笑ってやろうと思ったが、口から出てきたのは「次は怪我をするな」と何故か叱咤激励の言葉。

すると留三郎もにやりと笑って「もちろん」と返してきた。


他の奴に負けるなど断じて許さん。
留三郎に勝つのはこの私だ。



天才と秀才 06/26 00:57

37巻のあれこれ。



あの夏休み。
俺は六年生の宿題を受け取って、必死にやり遂げたけれど。
もし宿題を受け取ったのが三郎だったなら、どんな結果になっていただろう?


軽々と課題をこなして提出してしまうか、もしくは全てを分かった上で「面倒くさかったから」などと軽口を叩くか。

何にしても、三郎ならばきっと俺のような結果にはならないだろう。


いつだってそうだ。三郎は一段高い所から物事を見ている。

あいつは、本物だ。
精一杯の努力を積み上げただけの俺とは、本質が違う。




三郎は天才と呼ばれる。
俺は秀才と呼ばれる。
この二つは似ているようで、まるで違う。

その答えが何なのか、俺は分からないふりを続けている。



双忍 06/23 19:18

もしも僕が先に死んだら、その後三郎はどんなふうに生きていくだろうか。

鉢屋三郎として生きていく?
それでも不破雷蔵の亡霊として生きていく?

それとも──別の誰かの鏡となって、再び双忍として闇に生きていく?


それならば、いっそ───


依存しているのは僕の方かもしれない。




prevnext



back





「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -