2015/12月
12月25日


「・・・こんな豪華なディナー、いつ手配したんですか」

「そういうのは答えないのが筋ってモンでしょ」

「でも、なんだか皆に悪いわ」

「いいんですよ。これは皆から、アナタヘのクリスマスプレゼントなんだから。ホラ、」

そう言って、シャンパングラスを持ち上げた彼と同じようにグラスを持ち上げる。つい合わせがちだが、正しくはグラスは触れ合わせないのがマナーだそうだ。

「開けてみて?」

デザートの皿を下げられたところで、彼がテーブルに細長い箱を置いた。
開けてみると、三日月にダイヤが散りばめられたネックレスが入っていて、シャンデリアの光に反射してキラキラしている。

「・・・綺麗・・・」

「いい子にしてたアナタに、サンタさんからクリスマスプレゼントですよ」

「ふふ。もう、喜助さんたら」

悪戯が成功した子どもみたいに笑うんだから。
でも、すごく、嬉しいな。



26/35


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -