2015/12月
12月24日

クリスマスだ、ケーキだ!と騒ぐ子どもたちの為に、一日早いけれどケーキを作る。
子どもたちは明日お呼ばれしてるから。
この日の為に鉄裁さんが考えていた、パンケーキで出来たクリスマスツリー仕様のケーキ。
大小のパンケーキを重ねて、抹茶クリームでデコレーションしてある。
パンケーキも上は卵白を多めにして白っぽく、下はチョコレートとカカオを練り込んで焦げ茶色に焼き上げて木の幹をイメージしてあるの。

「すげー!」

「・・・かわいい・・・!」

子どもたちも大喜びで、鉄裁さんも嬉しそう。

「摘まみ食いとは感心しませんな、ジン太殿、」

眼鏡の縁をきらりと光らせた鉄裁さんの言葉にジン太くんが手を引っ込める。

「それと、店長もですぞ」

振り返ると喜助さんが背後に用意していた蒸し鶏を口に放り込んだところだった。

「何してるんですか、もう!」

「ありゃ、見付かっちゃった」

悪びれる様子もなく、喜助さんはへらりと笑ってみせた。



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