2015/12月
12月8日

今朝は朝から体が重たい。
どうしたのかしら。
起き上がろうとするのだけれど、目眩に襲われて座り込んでしまった。
すぐに私の体調が優れないことに気付いた喜助さんが抱き抱えてくれて、また布団に逆戻り。

「風華は寝てなさいな」

「ん、ごめんなさい」

「いいよ。気にしないで。寒くなってきたし、疲れもあったんでしょ」

顔色も悪かったのかもしれない。食欲がないの、と言う前に、「後でお粥持ってきてあげるから」と彼が頭を撫でてくれる。
それが、気持ちよくてうとうととしてしまう。
目が覚めたときにもまた彼が側にいてくれるといいな。

「いますよ、ちゃんと」

もしかして口に出ていたのだろうか。
そんなつもりじゃなかったのだけれど。

「喜助さん、」

「ん?」

「ありがと、」

「うん、・・・ゆっくりお休み」



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