優しいココロ2

ガラシャ
「父上、教えよ!」

光秀の食事中に飛び込んできたガラシャ
光秀は目を丸くした。

光秀
「まずは正座なさい。」
ガラシャ
「・・・ぅ・・うむ!」
光秀
「お食事は済んだのですか?」
ガラシャ
「ま、まだじゃ。」

ガラシャの前にお膳が運ばれてきた。
ガラシャ
「母上のご飯はおいしいのじゃ。」
光秀
「そうですねぇ。」

・・・・・。

ガラシャ
「そんなことをしている場合ではない!」
光秀
「貴方はさっきまでどこにいたのですか?」
ガラシャ
「え・・・・えぇとぉ・・・・。」

ジタバタするガラシャに対し、
父は静かに食事をする。
父のペースに巻き込まれる娘。

光秀
「少しはおとなしくしていなさいと言ったのに。」


ガラシャは光秀の静寂を破る。
ガラシャ
「父上!父上!!」
光秀
「なんですか?」
ガラシャ
「父上は、なぜあのようなことを言ったのじゃ!」
光秀
「何のことですか?」

心当たりのない光秀に、ガラシャはムッとした。
ガラシャ
「蘭のことじゃ。」
光秀
「蘭丸?」
ガラシャ
「なぜ、蘭の事をあんな風に言ったのじゃ!」
光秀
「あんな風とは?」

身に覚えがないのか・・・?
自分と同じ、無意識に言ったのか。
とにかくガラシャはムッとした。

ガラシャ
「もういいのじゃ!ご馳走様なのじゃ!!」

ガラシャはまた飛び出していった。

光秀
「私が、何を言ったというんだろうか。」

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