夜更かし(蘭丸+ガラシャ)
執務が終わり、部屋でひと段落する蘭丸。
戸を開けるとそこには一人の娘が・・・。
「え?」
「蘭、眠れないのじゃ。」
「ガラシャ様、何をなさっているのですか?」
「父上がいないのじゃ。だから・・・さみしくて眠れぬのじゃ。」
「だからって、私の部屋で待っていることは。」
「蘭は必ずここに戻ってくるとわかっているからいたのじゃ。」
枕をぎゅっと抱え座り込むガラシャに蘭はため息を吐き出した。
「では、白湯をお持ちします。」
外へ出ようとしたとき、ガラシャ蘭をつかんだ。
「蘭、どこへも行くな。わらわは一人が嫌じゃ。」
「しょうがありませんね。今日だけですよ。」
ゆっくりと、月を眺めながら、お休みください。
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