『ジャズくん、ピアスかえたよね?』

「ん?これ?うん。そうだよ」

『そっかぁ……前のも凄くよかったけど、それもかっこいいね』

ふにゃんとナマエちゃんが笑う。
くそ、可愛すぎかよ

2回目のために待ち合わせをした。カフェで他愛もない話をしながら、お互いの事を少しずつ知れて嬉しい。なんて、こんなのちょっと重症だ。


「ナマエちゃんはピアスしてないね」

『ぁ……しようかなって、思ってて、かわいいピアス探してるんだ』

ナマエちゃんが自分の耳元を指先で触って目線を下げる。彼女の指先の艷やかな赤色が耳たぶに添えられてドキッとする。
ネイルもパンプスも綺麗な赤で、俺の色を纏っているみたいでゾクリと胸が騒いだ。


「俺の……」

『ん?』

「俺のピアスあげよっか?」


なんつー自惚れた思考だと自覚している。いや、俺ヤバイやつだろ。
言っといて、やっぱナシ!いまのなかったことに!口からスルリと出た言葉を回収せねば!と思考がぐるぐる回りだす。

『え、いいの?』

ポカンとした顔から、じわじわと口元が崩れてそれを隠すようにナマエちゃんは両手で口元を覆った。
嬉しさを隠しきれないその挙動に、さっきまでの焦りがなかったように身体全部が違う感情に支配される。

「けっこういいやつだよー?アレ」

戯けた空気を纏って、さも余裕があるかの様に振る舞う。バクバクと心臓の音が煩い。

『うれしい』

ポツリと呟かれたその言葉

かわいい、ちょっと。え?ナマエちゃん俺をどうしたいの?なんなんだこの生き物。

ナマエちゃんの一挙一動に俺への好きが溢れ出てる気がして
俺のことめちゃくちゃ好きじゃん。
え、もう自惚れでもなんでもいい。ナマエちゃん可愛すぎる
俺が自分のモノあげるなんて、こんなことないよ?わかってる?ねぇ

「今度持ってく」

『うんッ!ありがとうジャズくん』








「んじゃここ座って」

『うん』

あの2回目のセックスの次の日。さっそくナマエちゃんを放課後の教室に呼び出して並ぶ様に隣に座らせる。
必死か?そうだよ必死だよ。
もうずっと、四六時中ナマエちゃんの頭ん中俺で埋め尽くしといてほしい。重めの独占欲に自分でもちょっと笑ってしまう。

ガサガサとビニール袋から雑に取り出した箱をあける。
「ついでにピアスあけちゃおっか?」なんてサラッと告げて、さも大したことないみたいにナマエちゃんに逃げ場を与えない。
俺のピアスをつけさせるだけじゃなくて、もっともっとと欲ばってしまう。

ピアッサーにピアスをセットする。赤いピアスが光を反射する。ずっと着けてたコレがナマエちゃんの耳につくんだと
形容しがたい高揚感と
この針が今から彼女のあの柔らかく甘い耳朶を貫くのかと
駄目だ。これ以上はちょっとダメなやつ。

一気に血が下半身に集まったのを収めるために、ふーッと一人で小さく呼吸をして自身を落ち着かせる。何もなかったように

「んじゃちょっと消毒しよっか」

『うんッ』

ピアッサーの針を確認するように覗き込んでいたナマエちゃんが覚悟を決めた顔をした。

「もうちょいこっち来て?」

自分から行けばいいのに、ナマエちゃんに寄ってもらって
彼女の膝が俺の太ももに当たる。近い距離にナマエちゃんが恥ずかしそうに目線を泳がせてキュッと太ももの上で手のひらを握った。

自分の手をアルコールで消毒してからコットンを手に取って湿らせる。
ゆっくりとそれを耳朶に沿わせると

『ッ』

ヒヤリとした感触になのか、俺の指先になのかナマエちゃんがピクリと身体を震わせてキュッと閉じていた淡い桃色の唇が緩く開く。

ああもう、ナマエちゃんダメだよ


そんな顔しちゃ


「あっ、印つけるの忘れてた。ゴメン」

『えっ……あ、ううんッお願いします』

「このへんかな」

耳朶の裏を左手の人差し指の先で支えて、親指で表側をスリスリと擦る。

『んッぁ』

緩く開いた唇から甘い声が漏れ出て、それを目を瞑って耐えるナマエちゃんの姿がたまらない。
甘い香りに頭がくらくらする。

「ここにしよっか?」

『ぁっ、う、んッ…いいとこに、してぇ』

印をつけながらも、柔く耳の裏を撫で続ける。堪えきれずにふるふると微かに動く彼女の身体。指先から伝わるほどのその熱い身体にこっちまで一瞬で熱くなる。

「反対も」

「んッ、」

俺の好きにヤラレっぱなしのナマエちゃんが可愛すぎて
エロすぎて

「じゃあ次こっちね?」

『ふぁっ』

両手で頬を包み込んで淡い桃色の唇にかぶりついた。

『んッ、ぁっ…ジャズく』

「ん?」

耳を指先で撫でながら、力の抜けた唇を舌で割ってナマエのソレと絡ませる。

『んっ!ふぅ』

柔く扱くようにナマエの舌をチュルっと厭らしく音を立てて吸い上げて、頬に添えていた右手をするりと身体に沿わせて下ろす。腰元を撫でてお尻を回って
太ももを撫で下ろして、スカートの裾から手を忍び込ませて内側の柔らかいところを指先で優しく堪能する。
キスの合間に甘い声を漏らしながら、甘える様に太ももで俺の手を挟む様にナマエちゃんが動いて、本当にいちいちえっろいなぁと堪らない。

ゆっくりと唇を離して右手も引き抜く。
ドクドクと煩い心臓と、熱を持って擡げている下半身を無視して

『ぁぅ、んッ』

駄目押しとばかりに左手の指先で耳を優しくなぞる。
とろっとろのナマエのえろい表情に
思わずブチ込みたくなるのを堪えて

「んじゃ、あけよっか。ピアス」

『ん…』

もはや返事すら曖昧にしか返せない蕩けたナマエにやっぱりブチ込みたいと頭がおかしくなりそうだ。
余裕な顔を貼り付けてセットしていたピアッサーを手に取る。

羞恥と熱で赤く染まった耳朶に丁寧に添えて



やばい



パチンッ


耳朶を貫くその感触に

『んっ』

とろけて潤んだ瞳に


「反対もいくよ」




勿体無いからゆっくりと
このまま、大事にしたいのに
はやくはやくと急かされるように身体が熱くて


パチンッ


美味しそうな甘い香りを纏って




「できたよ」


『ぁ…ありがとう、ジャズくん』


俺の名前を呼ぶナマエは本当に


最高にえろくて


愛らしい



ナマエが俺の色を纏っている


ナマエは俺のものだと身体の奥が煮えるように震えた



「痛かった?大丈夫?」

『あっ、だい、じょうぶ』

優しく耳に指先をあてがって親指で頬を撫でれば
ナマエが擦り寄るように頬を俺の掌につけて目を閉じる。

『いたく、なかったよ』

紡がれた言葉は少し震えていて、欲が滲んでいた。
隠すつもりがないのか、隠す余裕すらもうないのか

「よかった」

『ありがとう』

閉じていた長いまつげがゆっくり開いて、掌からナマエの頬が離れた。

『ちょっと、ジンジンする』

そう言って甘ったるい空気を振り払う様にナマエが笑った。

ごめんけど、今日は逃してあげない


「それだけ?」

『へ……』


一度離れた指先をまたナマエの耳元に近づけてゆっくりと撫でる。
開いたまま言葉を探しているナマエの下唇をゆるく唇で挟んでキスをする。ぺろりと下唇を舌先で舐めて

「ここ、どうだった?」

『ぁ……』

ナマエの瞳がまたとろけだす
グッと引き寄せてナマエを膝の上に座らせる。掌でさわさわと膝を割って、優しく跨ぐように誘導する。
しっとりと汗をかいた太ももの内側を撫でるとピクリとナマエの身体が震えた。

「ん?」

何かを言いかけているナマエに優しく声をかける。

『きもち、いい』

「気持いい?」

『ん』

「俺にここに穴あけられて感じちゃったの?」

コクリと真っ赤な顔で頷いたナマエに


あーもう完全にチンコ勃った


「ピアスあけただけなのに、気持ちよくなっちゃった?」

わかってて煽った自分を無視してナマエを攻め立てる

『だって、ジャズくんが……』

「おれ?」

『あんな触りかた……する、から』

「俺が悪いの?」

キュッとナマエの唇が閉じて、ゆっくり開く


『わるく、ない』

「じゃあ誰が悪いの?」

ああもう

『わたしが……』

「ん?」

『わたしが、わるぃ』

思わず上がる口角を抑えて
ナマエをめちゃくちゃにしたいとゾワゾワと這い上がる欲望を抑えて

「なんでナマエが悪いの?」

『ジャズくんに……』

「うん」

やさしく、やさしく、あまい声で

『何されても気持ちよくなっちゃうから』


ああ、これは


こんなの


かわいすぎる


『えっちな子だから』

「ん、ナマエは悪い子だね」


グッと抱き寄せて

「じゃあお仕置き」

耳元で優しくそう囁くと、コクリとナマエが頷いた。







『あッ、ぅ…ジャズくん』

「ん?」

『ん、んんッ』

「こらこら、動いちゃダメ」

『ぁっ、らってぇ』

「奥クセになっちゃった?」

ずぷりと、奥まで入った二本の指をキュウキュウと蠢いてしめるナマエのナカはあったかい。
動かないそれに我慢ならないと揺れるナマエの腰を静止して意地悪する。

『んっ、ん!!』

「あー、もう俺の指でオナニーしちゃダメ」

『ごめっなさ、とまんな、て』

ゆらゆらと厭らしく揺れるナマエの腰をわざとらしく撫でればグチグチとエロい音を立ててもっと揺れる。

「本当に俺に何されても気持ちよくなっちゃうんだ」

『ッうん』

羞恥心は残ってるみたいで、ふるふる震えながらギュッと俺に抱きついて顔を隠すナマエが可愛い。
必死に太ももに力を入れて、揺れる腰を止めようとする姿はエロいの一言だ。

ガチガチのチンコをナマエに挿れたいのを必死で俺も我慢する。





「反省してる?」

『ぅ!あッ、んん、してる』

無理矢理取ってつけたような理由で始めたお仕置きという名のこの行為。思い出したようにナマエに意地悪して
震えるナマエの頭を撫でる。

こんなぐちゅぐちゅとろとろなっちゃって
ほんとエロすぎる

エロすぎてお仕置きって
ほんとどうかしてる

俺もナマエも





『ぁ、うう』


子宮口に優しく指を当てて

「きもち?」

『ん、ぁ…きもちぃ』

「どこきもちいの?」

『おく、しきゅぅ』

「子宮きもちいの?」

『んッ!ああ』

ぐちぐちと緩くポルチオを撫でて

「また腰揺れてる。全然反省してないじゃん」

『んっ、』

「ちょっとは我慢しないと」

『がま、ん…』

「俺じゃなくてもこんななっちゃうんじゃねーの?」

『ぇッあ!』

「こんなッ、とろとろな顔してさぁ」

『ンッ!ちがッ、んんっ!』

「説得力ないって」

気持ちよさそうなナマエの表情に、ついつい意地悪したくなって

「課題も、俺じゃなくてもいいんだろ?べつに、リードとする?3回目」

『そんなッ』

心にもない事を口走って
課題なんて、あってないようなもんで
そもそも本当にそんな課題をナマエがお師匠さんとやらに出されたのかも謎だし
俺とセックスするための嘘かもしんないし。え?それだったらめちゃくちゃかわいいだろ。俺とセックスしたくてこんなこと言いだしたの?やば

本当か嘘かなんて今の俺にはどうでもいいけど



『あっ!まっ、んッ』

緩く動かしていた指を少し強めて子宮を揺らせばナマエの声色が変わってゾクゾクする。

「こんなふうに奥撫でてもらう?チンコで」

『あっ!んんッ』

「しめつけてんじゃんッ」


俺に言葉で虐められてこんなとろとろなって

こんなに

頭の先から足の指まで身体全部で

俺が好きだとナマエから溢れてるから


わかってる

ナマエが俺のこと好きで好きでたまらないんだなって
わかってるから


だから今は我慢で

べつに3回目なんて気にせずに好きにセックスしたらいい

でも、どうせなら



俺のことしか考えられないくらい

もっともっと

ドロドロに甘やかして

俺が好きだとぐちゃぐちゃに鳴かせてからセックスしたい


だから今はまだ我慢



意地悪したくなる

もっとドロドロにしたくなる

ナマエ自身も知らないような感情を引き出して
ナマエの身体も心も

そう、ナマエのぜんぶがほしい




『ジャズく、がッいい』


その言葉にハッとして

やばい

それ以上はダメだ

こんなエロくて可愛い顔で"好き"なんて言われたら
ほんと堪えきれずにブチ込んでしまう。

まだダメだ

もっと、もっとぐちゃぐちゃにしてから


『わた、し…ジャズくんがッ、ん!!』


俺への想いを紡ごうとした唇を強引にキスで塞いで

『んっ!!んんんーッ』


ナマエを絶頂の波に無理矢理押しやった








※ピアスってことはあの辺の話?とかお思いでしょうが、細かい時期はガン無視してください。特別原作に沿わすつもりもないので……でもあのピアスもうしないなら欲しかったんです。ごめんなさい。

でも冬服の手袋してるジャズくんはエロくて大好きです。
あの手袋のまま弱いとこいっぱい撫で回される夢も書きたいです
ジャズくんは存在がエロくてエロさが酷い←語彙力の欠如


 / 







×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -