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07
 「アンドレイ、コーヒーお代わり。」



ぐっとマグカップを突き出してひらひらてを振る。



自分でしてほしいが、波風立てたくない。


なんたって僕は平和主義だから


「はいはい」

「返事は一回!!」

多少むっとしながらコーヒーを入れる。

熱くて飲めないようにしてやろう。



何もしらず真面目くさった顔で新聞を読む母さんに熱い熱いマグをわたす。



じっと見つめていると、マグが口に触れるか、否かのところで思いたったかのように口を開く女性。





「アンドレイ、今日の予定言うから頭に叩き込みなさい。」


横目で視線を合わせると何か?とでもいいたげな様子で新聞をたたんでいる。



ーー無論コーヒーはまだ飲んでいない



「まず11時から1時まで家の掃除。

その後昼食をとり、買い出しに行く。

そして戻って洗濯機を直す。
あとは6時から私とディナー。」




これらは勿論すべて自分がする。


近所の子の子守が入ってないだけ、まだましと言える。
一度、子守をしたエイミー・ロゼフなどは問題児で、学校の校長に跳び蹴りを食らわせたという逸話があるくらいだ。



ふと感傷に浸っているとニヤニヤした顔が近づいてきてマグを突き出した



「それから、これ熱すぎるわ、入れ直し。

まだまだだね、少・年っ!」








コーヒーを入れ直す時に自分の母親よりエイミー・ロゼフの方がよっぽど思いやりがある人だと黒々とした水面に映る自分の顔を見てそうおもった。





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