05
部屋は二階にあるので下に降りる。
着ている服が窮屈だ。
家にいるときくらい好きにしたいが
本当に勝手な母親だ。
バン!
不意に大きな音がした。
何だろう?
音に驚いて慌てて部屋を飛び出る。
階段を一気に三段飛ばしで駆け下りれば、あっという間に下についた。
洗濯機から煙が立ち上っている。
その側で呆然と立ち尽くすひとりの女性
「またやっちゃったわ…」
所在無げに視線をさまよわせ、目があうと、一気に言い訳をまくし立てるーー
「またやったの?」
「ええ、でもこれはコイツのせいよ!
私のせいじゃないわ
ただ…少し速く回転させようとしただけよ!」
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