04
イギリス・ロンドン・ウェストミンスターには綺麗な朝が訪れようとしていた
まだ白む空に黒い点が消えては現れるを繰り返していた
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朝起きると、早くも10時をまわろうとしいる。
一瞬学校かと思い焦ったが、今日は日曜なのでその心配も無い。
今は夏休み真っ最中だ。
本来ならば日曜でなくとも、眠れるところだ。
ゆっくりと起き上がると背伸びした。
緩慢な動作であたりを見渡す。
覚醒までには多少時間がかかるものだ
部屋の中は11歳の少年らしいもので溢れかっていた。
学用品や本、ゲーム機にプラモデル、好きなサッカー選手のポスター。
床には物が在りすぎて縫うようにして歩かなければならなかった。
片付けなければならないと思いながらもいつも志半ばで消えゆくのだ
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