There is no one but you.
暫く待ってみたが、バニーからの返事はない。
「なあ」
「……いいんですか、男の裸なんて見たら、萎えるんじゃないですか」
いつもの自信に満ちたバニーとは違う、細い声に俺は安心させるように力強く答えた。
「大丈夫、だから顔見せてくれ」
戸惑ったようにそっと、バニーの手が俺の顔に触れる。
目隠しが外され、照明が落とされてはいるがそれまでの闇とは違う部屋の眩しさに目を細め、バニーを見上げると不安そうに揺れる瞳と目が合った。
「なんて顔、してんだよ」
今腕が動くなら、頭を撫でてやりたいくらいだけど、残念ながらまだ腕は上がらないようだ。
「怒って、ないんですか」
「そりゃビビったけど、ほら」
薬のせいで怠い腰に力を込め、繋がったままの場所を下から突き上げてやる。
「んぁッ!」
俺の不意打ちにバニーから甘ったるい声が上がるのを聴いて、更にもう一度突き上げてみる。
「…な?ガチガチだろ、俺の」
形勢逆転、今度はバニーが赤面する番だ。
「貴方って人は……」
耳元まで赤く染まったバニーちゃんは可愛くて、押し倒して目茶苦茶にしてやりたいくらいだが、生憎俺はまだ動けない。
「なァ、動いて。続き、しようぜ」
何も言わず、ゆっくりとバニーが腰を浮かせた。抜けるギリギリのとこまで引いて、またゆっくりと根本まで飲み込まれる。
何度かその動きを繰り返されて、バニーの締め付けのキツさにくらりとする。
「ふ……、せま」
「気持ちいい、ですか?」
「聞かなくてもわかるだろ、お前がイイように動けよ」
俺のはガチガチのまま、完全に上を向いている。余裕ぶってみせたけど、気を抜くとイッてしまいそうだ。
そのくらい、バニーの中はイイ。
何も言わずバニーの動きが再開した、今度は先程までよりピッチが速い。
髪の毛が邪魔だが、騎乗位のバニーちゃんの姿はよく見える。
恥ずかしいのか目は閉じているが、半開きの唇とか、汗ばんだ首筋に張り付いる綺麗な色の髪の毛とか、白い胸元のやたらピンク色な乳首とかやたら色っぽくて。
その下には俺と同じモノも当然付いてるわけだが、完勃ちで先端が先走りで濡れてるそれを見ても嫌悪感はなく、むしろそれすらもエロくて。
俺はバニーより先にイッてしまわないよう瞼を硬く閉じ、月で餅をつく兎のことを必死で考えたりして射精の時を先延ばしすることに全力を尽くした。
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