確かに、フーコーは独学でやろうとすると割合難しいですよね。 というか、この手の学術系のモノは自分で手を出す気は中々起きない…。 新聞のコラムとかで本の紹介されてて、面白そう!とは思うくせに買わないんですよねぇ。 確かに、漫画があったらいいなぁ。
たいてい、オススメされるのは中山元さんの「フーコー入門」ですが… きっとこれが一番平易なのかな?
フーコーではないけれど、わたしがいたく感銘を受けた本に、 「まなざしの地獄」という本があります。 どこかで話したこと、あるかな…? 本当に素晴らしいので、是非読んで頂きたい。 フーコーが堅すぎて厳しいという方は、こちらの方が圧倒的に読みやすいかと。 恐らく、わたしが書くようなお話を好む方なら、好きになれるタイプのお話ですよ。 元死刑囚を社会学的に分析していくお話です。学術書に近いですが、大変わかりやすく、 また、ただの統計データだけではないので、読み物のように楽しくのめり込む事が出来ます。 話としては、何も異例を扱っているとは言い難いです。 世の中の極端を見たにすぎないと考えるには浅はかで、そこには多分にわたしたち”普通”の人々に通ずるもの、 そしてわたしたちを助けてくれるたくさんの事がありますし。 そういうものを丁寧に読み解いて、如何に現代社会が苦しいのか、という事を聡明に語る本です。 ある程度年齢を重ねたかたであれば、人生にそう悲観し続けてはいないかもしれませんが、 若いと割りと苦しむ事が多いし、思春期なんて特にそうですからね。 わたしはこの本にもっともっと早く出会っていればよかったと、読み終わった時に感じました。 まあ、もう数年前の話だけれど。 明らかにこの本はわたしを苦しみから救ってくれたものだったので、 息苦しいな、と息を詰まらせている方にはおすすめです。
ちなみに、ちょっと前話題になった某少年と、このお話の元死刑囚は、 どちらも当時未成年、だったかな? そして、共通して自分で本を出しています。 ただ、わたしは正直前者はあまり好みませんが、 後者は遺族の方を思えば決して好意的に見てはいけないと思いつつ、 やはり、彼を見てわたしたちは絶対に何か学ばなければならない、と思いました。 それが、当事者ではない人たちの誠意なんじゃないかな、と。 とにかく、考える事が大好きな人はぜひぜひ読んで見てね! 新書だったかな、あんま高くなかったはず。 こういう本を出せる出版社が、少しでも生き残れるよう応援してます〜〜〜
……2016/03/05 14:47
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