第26話 百花繚乱


それはいつもと何も変わらない日常だった。

「紅茶をお持ちしました」

いつも通り仕事の合間を縫って兵長の部屋を訪れる。勝手な話だけど机の上の書類を見て少し気を落とした。手伝うほどの量は残っていなかったからだ。
ああ、でも逆に考えると、今日は早く二人の時間が過ごせるということでもある。

「兵長、今夜なんですけど」
「悪いが今夜は外せない会議がある」
「会議、ですか……?」
「それからこれをハンジの元に届けてくれ」

会議と言えば緊急時以外はいつもは昼間に行っていた気がするのだけれど、夜に会議というからには何かあったのだろうか。

「それについてはまだ答えられねぇ」

そっけなく返されてしまった。
というか部屋に入った時から兵長の態度がおかしい。すぐに目を逸らされるし。一言で言うとどこか冷たい。

「ではハンジさんの所に行ってきますね」
「ああ」

以前同じようなことがあった時は、そんな急ぎじゃねぇからゆっくりしていけ、なんて言って引き留めてくれたのに。
きっと急ぎの書類なんだ。兵長だって疲れてる時もあるんだし、今日は一人でいたい日なのかもしれない。
嘘……つくはずないよね。
そう何度も自分に言い聞かせて廊下を走る。

「失礼します。ハンジさーん?」
「おっと、ああっ!……や、やあナマエ!どうしたの?」
「ハンジさんこそ慌ててどうしたんですか?」
「いや、このへんの書類に引っ掛かってちょっと崩れちゃったものだから」

今日も一段と積み上がった書類の山に、今私が手にしてる兵長からの書類も埋もれてしまうのだろうか。

「片付けましょうか?」
「いいのいいの、どうせまた散らかるし!」

あはは、と笑いながらハンジさんは私の手元を覗いた。

「リヴァイからかな?」
「あ、はい。お預かりしてきました」
「ご苦労様。確かに受けとったよ」

ハンジさんに……聞いてみようかな?もしかしたら何か知っているかもしれない。

「あの今日の夜の会議について何ですけど」
「会議?そんなのあったっけ?」
「え……夜に会議だって、兵長が……」

兵長が出席する会議には必ずハンジさんも参加しているはずだから、知らない訳はないと思うのに。
もしかして王都での会議……?でもそれなら昼間のうちに出発するはずだ。
もしかして、兵長。

「分隊長、忘れたんですか?今夜は間違いなく会議が入ってますよ」
「あれ?そうだったっけ?」
「全く。しっかりして下さい」
「……あー、ああ!そうだそうだ、会議があったね!」

そっか、本当だったんだ。疑うなんて私ってばバカなことを。

「では、失礼しますね」

とは素直になれるはずがない。
二人ともどこか変だ。けれどそれを口に出すことは出来なかった。


「皆で嘘をついてるのかな……」
「例え嘘をついていたとして何か得でもあるんですか?」
「……そうだけど。でも何かやっぱり冷たかったし」
「痴話喧嘩を医務室に持ち込まないで下さい」
「喧嘩じゃないから困ってるんだよぉ……」

医務室で項垂れながら泣き言を吐いた。ここにいるのは私とアルフレートの二人だけ。
もちろんいつも冷静沈着で現実主義のアルフレートが、乙女心を汲んでくれることなんてありえない。

「ではどうして冷たくするの?って喧嘩してくればいいじゃないですか」
「出来る訳ないよ……!」
「なら寂しいですって泣くのはどうですか?大抵の男は女性の涙には弱いものですし」
「そんな計算したようなことばっかり言ってるから、アルフレートはモテないんだ!」
「元よりモテたいと思ったことは一度もありません。ほら、喋ってる暇があったら在庫確認を手伝って下さい」

私の方が年上なのに、いつも上手くあしらわれてしまう。でも本当は誰よりも真面目で努力家の彼を、私は特殊医療班で一番頼りにしていた。

「アルフレートは好きな人とかいるの?」
「どうしたんですか。いきなり」

いつも私の話を一方的に聞いてもらってばっかりだったから、ふとどうなんだろうと思ってしまった。

「いますよ」

嘘!?てっきり恋愛には興味ないって言われるかと思ってた。そんな素振り一度も見たことないし。
もしかしてすでに付き合ってる人が……。

「いいえ。一生片想いでしょうね」

誰か、とはさすがの私もそこまで聞けなかった。

「久々にどこかに夕食でも食べに行く?明日は休みだし」
「すみません。僕も先約があるので」
「そっかぁ。残念」

何となく一人ではいたくない。でもそういう日に限って断られ続けたりするものなのかもしれない。
今日は大人しく部屋に戻って早く寝よう。
寝ちゃえば余計なことは考えなくて済むし……。

医務室から帰る途中エルド達に会った。何でも皆で飲みに行くらしい。急に兵舎もがらんとした気がする。
あーあ。兵長とゆっくり過ごしたかったのにな。そっけなく会議だーとか言って……。
そのまま自室の扉を開けベッドに倒れた。体が重くて着替えるのも、夕食を食べるのすら面倒くさくなってきた。

そのまま目を閉じたらいつの間にか眠りに落ちていたらしい。
次に起きたのは、誰かがトントンと肩を叩くのに気がついた時。

「……ナマエさん、起きて下さい」
「ん……」
「ほら。行きますよ」
「あれ、ペトラ……?」
「鍵も掛けずに寝たら無用心ですよ」

私そのまま眠っちゃったんだ。
瞼を擦りながらベッドから身を起こす。

「さぁ着替えて行きましょう!」
「え、どこに行くの?」
「それは着いてからのお楽しみです」

外にご飯でも食べに行くのかな。
それならペトラに今日の話を聞いてもらえてちょうどいいかもしれない。
それに一人でいるには寂しかったし……。

何も聞かずに彼女に付いていくと、あるお店の前に辿り着いた。

「着きましたよ」

あれ、いつものご飯屋さんだ。そこは食堂のおばちゃんのお兄さんが経営している、私もよく利用しているお店だった。

「何だぁ、ご飯を食べるのに何も隠さなくても」


「「ナマエ!お誕生日おめでとう!」」


「………………え」

誕生日…………?
扉を開けた先に待ち受けていたものは、お祝いの言葉と皆の笑顔。
頭の中が真っ白になってしまった。
どうして皆ここに。今日は……私の。

「え……誕生日、何だよね?」
「ナマエさん……?」
「リヴァイ!本当に今日なの!?聞き間違ったってオチじゃないよね!?」
「……俺を見るな」

何か言わなきゃいけないのに、言葉よりも先に大粒の涙が溢れてしまった。
だって、あの日。クルトさん達を失った日以来、誕生日を祝ったことなど一度もなかった。
私は本当の誕生日を知らない。新しく与えられた誕生日は忌まわしい日となった。だから自分の誕生日なんてもうないものだと……。

「ほ、ほら!やっぱり間違ってるんじゃ……!」
「違うんです……っ、ハンジさん」
「え……?」
「本当に……っ、ビックリして、こんなの……だって、嬉しくて……っ」

頭の上にハンジさんの温かな手が置かれる。止まらない涙を拭って顔を上げると、兵長と目が合った。

“皆でお誕生日会みたいなものをやれたらなぁって”
“……善処はしてやる”

あの日と同じ、兵長は優しい目をしていた。

「じゃあ改めて、お誕生日おめでとう!」

貸し切りにされたお店には皆が総出で集まってくれていた。皆会議だ先約だなんて嘘をついてたのは、私のためだったなんて。

「皆、じゃんじゃん飲んで食べておくれよ!」
「おばちゃんまで来てくれたの……!?」
「当たり前じゃないか。ナマエちゃんには家族皆がお世話になってるんだから」
「かんぱーい!」

あちこちでグラスがぶつかる音がする。
ハンジさんにモブリットさん、ミケさんにナナバさんに他の先輩達まで、同期の子達にペトラ達も含めた後輩達、特殊医療班の皆も勢揃いしている。

それから……大好きなリヴァイ兵長。

こんなにたくさんの人に祝ってもらえて私はどれだけ恵まれているのか。再び目頭が熱くなってしまった。

「ナマエも今日くらいは飲んだら?」
「駄目だ。こいつに酒は一滴も飲ますな」

私が断るよりも先に兵長がグラスを遠ざけた。そして何食わぬ顔をして私の隣に腰を下ろす。
いつもと変わらない兵長なのに、私の胸はいつも以上にドキドキしていた。

「……兵長。私の我が儘を叶えて下さってありがとうございます。ちゃんと覚えててくれたんですね」
「まぁほとんどハンジとモブリットが準備したようなものだから、結局俺は何もしてねぇけどな」
「でも私も自分の誕生日は兵長にしか教えてませんよ?」

だから兵長が誰かに誕生日の話をしていないと、こうはなってはいないはずだ。

「きっかけは全て兵長が作ってくれたんですね」
「そんな大袈裟なもんじゃねぇぞ」

ふわりと兵長が笑う。それを私は満面の笑みで見つめた。

「そこ!二人だけの世界を作らない!」

ハンジさんはもうすでに酔っ払っているみたいだ。

「ナマエさん、これは僕達特殊医療班からです」
「アルフレート、皆……ありがとう!」

特殊医療班の皆からはプレゼントを手渡される。中身はとても可愛らしい白衣だった。

「天使の羽の刺繍を特別入れてもらって、ナマエさん仕様にしたんですよ」
「わぁ凄い可愛い!」
「ナマエさんにはこれからもガンガン働いてもらって、今以上に特殊医療班を引っ張っていってもらいますからね」
「うん、皆本当にありがとう……っ 」
「ナマエさん、俺達からもプレゼントがあります」

次々とプレゼントを渡される中、何度もクルトさん達の笑顔を思い出した。
クルトさんとアンナさんが私を生かしてくれたから、フーゴさんがここに導いてくれたから……。
哀しみで塗り潰された誕生日は、こんなにも幸せな思い出へと姿を変えたのだった。





すっかり夜も更けて辺りは真っ暗になっていた。
一通り食べて騒いだところで、皆で兵舎への帰路を歩く。
両手にたくさんのプレゼントを抱え自室に向かおうとするも、その足取りは兵長に止められた。

「兵長?どうかしましたか?」
「お前は俺の部屋だ」

プレゼントの半分を兵長が抱え、空いた腕を引っ張られる。今夜は兵長の部屋に泊まる約束はしていなかったはずだ。
言われるがまま兵長の部屋に足を踏み入れると、そのまま机へと向かう兵長を無言で見つめた。
何か頼まれるような仕事でもあったかな……。

「まさかあれで誕生日が終わりだと思ってねぇよな」
「終わりだとばかり思ってましたけど……」

噛み合わない会話に首を傾けていると、兵長の手に何かが見えた。

「やる」

その一言だけで説明は一切ないまま手渡された。
それは小さなピンクの花が綺麗に咲いた花束だった。

「わぁ!小さくて凄く可愛いですね……!」
「名前は確かスターチスだったか」
「兵長!お花をよく見たら星形になってますよ!うわぁうわぁ……!あの、もしかして私が星が好きだからですか?」
「……たまたま見つけただけだが、一応な」

兵長からのプレゼントは皆とお祝いすることだったと思っていたから、こんなに素敵なプレゼントが貰えるなんて予想外だった。
いつお花屋さんに行ったんだろう……。一所懸命選んてくれたのかなぁ。そうだったら嬉しいなぁ……。

「泣くのはもう一つ受け取ってからにしろ」
「もう一つって何のことですか……?」
「これで最後だ。これ以上はもうねぇぞ」

手の平を出せと言われ左手をそっと差し出すと、兵長の手元をすり抜けて何かが落ちてきた。
キラキラと手の平で銀の色を輝かせているそれは。

「お花の……ネックレス、ですか?」
「お前がそういうのを付けているのは見た事がねぇから、今イチ好みがわからなかったが……一応お前のイメージだ」

私の中の兵長のイメージは冬の星。
兵長の中の私のイメージは春の華、なんだ。

「兵長……もう泣いてもいいですか?」

兵長が苦笑したのを見てポロポロと涙が零れた。

「っだって、こんな素敵なプレゼント……初めで、嬉しくて嬉しくて……っ」
「そうか」
「……っ兵長、ありがとうございます」
「後ろを向け。付けてやる」

一度ネックレスを預け、くるりと兵長に背を向ける。首筋に触れる指がくすぐったい。でもそれが何だか幸せで。そしてキラリと胸元で光る花をギュッと握って、兵長の想いを噛みしめた。

「肌身離さず付けて一生大事にしますね」

最初にもらった花束だけでも本当に嬉しかった。小さな星が散りばめられた可愛い花束。もちろん花には変わりないから、あのまま永遠に残しておくことは出来ない。けれどこの花なら枯れることなく永遠に私と共にいてくれる。
好きの気持ちが瞬く間に溢れ返っていって。
自ら兵長に唇を重ねた。

「ん……っは」

最初は啄むようなキスだったけど、次第に深く濃厚になっていく。絡み合う舌が気持ち良い。
求められているのが伝わるし、私もはっきりと兵長を求めていた。

「ベッドに行くか?」
「……はい」

改めてそう聞かれるのも珍しい。いつもは兵長のペースで、時には強引なくらい始まるから。
ベッドに身を預け兵長を見つめる。お互い無言のまま。言葉なんてもういらなかった。
兵長の舌が手が少しずつ体を這い、私はそれに応えるように甘い声を上げる。

「……あ、っ兵長」

生まれたことを祝ってくれること。
大切な仲間達が共に生きてくれること。
愛する人が傍にいてくれること。
それがどれだけ幸せなことか。
兵長とずっと一緒に生きていたい。ずっと離れず永遠に――。

「……おいナマエ。お前、何か熱くねぇか?」
「え……そうですか?」

急に兵長の手が止まり、今度はその手が首筋に当てられる。

「やっぱり熱があるな。どうして早く言わねぇ」
「そう言われてみれば熱い……ですね」

指摘されてようやく気付くなんて特殊医療班のくせに、なんて言われそうだ。

「特殊医療班なのに気が付かなかったのか?そもそもお前は普段から自分のことに無頓着すぎるのをどうにかしろ」

ほら。やっぱり。

覆い被さっていた兵長が私から離れていく。

「そうとなればさっさと服を着て寝ろ」

ベッドの下に散らばった衣服が、兵長の手によって私の方にパサリと落ちてきた。今日という日があまりに嬉しくて興奮して、また発熱してしまったのだろうか。
時刻はもう夜中を回っている。この場合兵長の言う通り寝るのが一番の治療になるだろう。

「……やです。続けて下さい」

でも、今日だけは。

「あ?バカなこと言ってねぇでさっさと――」
「続けて下さい兵長。お願いです」
「お前熱があるんだぞ?そんな体で何言ってやがる」
「わかってます……でも」
「特殊医療班のお前がバカみてぇなこと言ってんじゃねぇよ」
「今は特殊医療班の前に兵長の恋人としてここにいます……それに今日は誕生日なので、私の我が儘を一つくらい聞いてくれてもいいじゃないですか」

その行為自体がしたい、とかそんな簡単な気持ちじゃなかった。もっと深いところの気持ちが私を無茶させているのだと思う。
兵長とこのまま繋がりたい。
肌も心も全て重ね合いたい。
そう、つまり。

「私に生きている実感を下さい」

兵長からの愛を、生きる意味を、全身で受け止めたかった。そう本能で思ってしまったのだ。

「……どうなっても知らねぇぞ」
「そう言って優しい兵長は結局看病してくれそうな気がします」
「お前も言うようになったじゃねぇか」
「少しは成長しましたか?」
「いや、相変わらずバカには変わりねぇな。こんな状態で抱いてくれだなんてどうかしてるだろ」
「……そうですね、すみません」
「俺も同類だ。こんな状態のお前を抱き潰したくてしょうがねぇんだからな」

困ったような笑みを浮かべて兵長は再び私の体に指を這わせた。不思議と辛くはなかった。
それどころか兵長に貫かれるたび、頭の中のもやが晴れてクリアになっていく。

「どこを触っても熱いが……ナカも凄え熱いな」
「んっ、あ……っ」
「大丈夫か?イク前にすでに意識が飛びそうだぞ……っ」
「だいじょぶ、です……」

か細い声で喘ぐ私を見下ろして兵長は言った。

「兵長……っ、好き」
「ああ、知ってる」
「兵長が告白っ……してくれた時の言葉……んっ、覚えて、ますか?」
「それがどうかしたか?」
「……っ、もう一回、聞きたいんです」

兵長が驚いたような表情を浮かべて、途端に動きを止めた。
今日の私はとても我が儘で欲張りだ。熱のせいなのか。兵長の言う通り今日の私はどうかしている。

「……今日だけだぞ」
「はい……」
「好きだ、ナマエ。俺の傍で生きてくれ」

自然と涙が溢れてきた。自分でもどうしてかはわからない。
……やっぱりどうかしている。

「気が済んだなら動くぞ」
「はい……っ、あ、あ!」
「そんなに締め付けるな……っ」
「だって、そこばっかり、ああっ」
「っ、すぐにイかせて楽にしてやらねぇとな」

そんな私に兵長は敢えて触れず、望んだ通り私を抱いてくれた。そして文字通り全身で兵長を受け止めた。


+


情事後、静かに眠るナマエの髪を繰り返し掬う。サラサラと指を通り抜ける感触に心地よさを感じながら再び首元に触れた。
多分先ほどよりも熱が上がっている気がする。

「……馬鹿野郎。だから言わんこっちゃねぇ」

そうは言っても結局自分も加減出来たのかどうかわからない。ところどころ欲に負けて激しく抱いてしまった瞬間も多少あった。
ただどこか、いつものナマエとは違った。

“生きている実感を下さい”

突如生に執着を見せたことに違和感さえ感じた。
そのうえ言葉を欲しがったり涙を流したり、ここまで強く求めるナマエは初めてだ。
性的行為そのものを求めていた訳じゃない。もっと深い何かを求めているような、そんな様子だった。

最近はよく疲れている姿も見かけるようになった。
それでもいつも通り無茶をしている。休めと言うと心配しすぎだとヘラヘラ笑っている。その影響による体調不良なのかどうかは俺の予想に過ぎないが。

「一応看病はしてやるが、無茶が続くならこっちもそれなりの対策を考えるぞ……なぁナマエ」

例えばこのままこの部屋に閉じ込めると言ったら。考えるまでもない。ナマエは全力で俺に歯向かうだろう。休暇を与えたところですぐに医務室に向かうことも容易に想像が出来る。
こいつには夢と継いだ意志があるからだ。

今日、ほんの少しでもナマエの心は癒えただろうか。誕生日に蘇る思い出が悲しいものだけじゃなくなっただろうか。

俺達調査兵団はいつ死んでもおかしくない。
いつだって死と隣り合わせだ。
だからこそより強く俺は願い続ける。
俺の傍で生きてほしい、と。


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