落書き置き場(文章用)
尻切れトンボになったものとか、突発的に思いついたネタとか
[6]ダークとカロン(ヴァンガ
by (´ω`)
2013/03/18 03:24
「ダーク様!」
そう呼ばれて振り返ると、カロンが走ってこちらへ来ている。
何事かと思えば、カロンは手にもった包みを差し出した。
「あの、これ、マーハと作ったんですが、その、よければ」
しどろもどろに言うカロンから包みを受け取り開いてみると、中には数枚のクッキーが入っている。
一枚摘んでみると、特に変わったところはなく、マーハと作ったということに対する警戒心は解いた。
カロンに目を向けると、どことなく期待の眼差しが向けられている。仕方ないので一口食べた。
「あ、あの、どうですか?」
「ああ、うん、おいしいよ」
そう返すと、カロンは今にも飛び上がらんとするかのごとく喜び、一礼して走って去っていった。
一時間後、泡を吹いたダークが見つかった。
end
乙メンカロンくん
[5]ブラブレと●●(ヴァンガ
by (´ω`)
2013/03/18 03:07
●●はよく僕のめんどうをみてくれます。
●●にだっこされると、とてもいいにおいで、いつまでもいつまでもだっこされたいと思います。
ある日、●●は僕たちの手をとって、けんきゅうじょの今まで行ったことがないところまでつれていってくれました。
僕とおとうとは見たことがない景色にとても喜びました。色とりどりの水はまるで宝石みたいでした。
だけど●●はぜんぜん楽しそうじゃありませんでした。
二時間ぐらいすると、いきなりさいれんがなりはじめました。
そうするとたちまち怖い人がいっぱいきて、僕たちの腕をつかみました。
●●とつないでいた手は、あっというまにはなしてしまいました。
それから、ずっと●●のことを見ていません。
end
逃がすことができなかった研究員
[4]ギャラティンとブラブレ(ヴァンガ
by (´ω`)
2013/03/18 02:44
明日ブラスター・ダークに会うらしい彼は、少しだけワクワクしているように見える。
楽しそうだな、と声をかけると、楽しいよ、と返された。
「明日、あいつに会うからか」
「少しだけ、それもある」
「……そうか」
「なあに、妬き餅?」
ニヤニヤしながら彼が顔を覗き込んでくるから、ピンとその額を小突いてやった。
「なあ、ギャラティン」
「なんだよ」
「私はみんな大好きだけど、愛しているのはお前だけだよ?」
恥ずかしげもなくそんなことを言う彼の顔は自信に満ちて、あんまり腹がたったからキャメルクラッチをきめてやった。
end
プロレスごっこ
[3]ジャベリンとダーク(ヴァンガ
by (´ω`)
2013/03/18 01:39
触れると刺さるのではないかと思うほどとげとげしい空気をまとっていたブラスター・ダークは、和解してから少しだけ丸くなったように思う。
そう本人に言うと、彼は急に口をつぐんでうつむいた。
気に障ったかとおろおろしたら、彼はぽつりと、こぼすように言った。
「そんな風になったら、ここにいられなくなるだろうか」
目を伏せてそんなことを言う彼をみると、なぜだか無性に愛しく思えた。抱き締めたい衝動をこらえて彼の手をそっと握った。
「大丈夫、誰もあなたを見捨てたりしませんよ」
そう言ってやると、彼は少しだけ顔を上げ、少しだけ笑った。
そんな彼を見て、例え世界が彼を見捨てても、自分だけはいつまでも何があっても彼を受け入れると、人知れず誓うのだった。
end
ジャベリンさんは一途
[2]ブラブレと騎士王(ヴァンガ
by (´ω`)
2013/03/17 15:13
あまりに彼が仕事をサボるから、腹が立ったので彼の脛を蹴ってみた。すかさず彼がやり返す。
「悪いのはアルだろうが」
「蹴られたままなのは気分が悪いだろう」
ならば仕事くらい、さっさと終わらせればいいのに。そうすればもう少しぐらい、優しい構い方をするのにな。
end
構われたい騎士王
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