マザー
2014/06/02 22:17

「あれ?」


城内を歩いていると、大量のカーネーションを持ったリベラを見かけた。
あんまり持ちにくそうにしているもんだから、手伝おうと思って声をかける。



「リベラ!僕も一緒に持つよ!」
「ああ、ルフレさん。すみません。ありがとうございます」
「どうしたの?こんなたくさんのカーネーション。お母さんにあげるの?」
「いえ…」


何故か突然項垂れて、カーネーションを握り潰した。

な、なんか黒いオーラまとってるよ、リベラ…。



「毎年、色んな方から“マザーリベラ“宛にカーネーションが届くんです…。何がマザーリベラなんでしょうね、何が……」
「あのね、リベラ…」
「はい?」
「なんか、ごめんね」
「…はい」







本当になんかごめんね、リベラさん。





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