父の日
2014/12/03 23:54
「ルフレ」
「どうしたの?クロム」
神妙な顔をして声をかけてきたクロムに、僕は少し緊張する。
一体何があったんだろう。
もしかして、僕の作戦に不備でもあって仲間に危険が及んだとか。
いつもは僕の目を見て話すのに、今日は目が合わず、少し下を見ている。
どうしたんだろう、何があったんだろう。
急かしたい気持ちを抑えて、クロムの次の言葉を待つ。
「父の日だ…」
「……ん!?」
予想外の言葉に思わず聞き返す。
え、何?何の話?
「今日は、父の日だ」
「う…うん。そう…だ、ね?」
「だから、ルフレ…」
僕に一歩近づいてきたクロムの表情は、やっぱり真剣なもので、僕は戸惑いを隠せない。
そして、クロムの右手を僕に向かって動かして………。
「揉みたい…」
僕の胸を鷲掴んだ。
それは乳の日だろーが!
…って話。
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