11/30(Fri) 


ヤンデレのリドルに〜あとがき
 
ヤンデレが大好きです。アニメでも、漫画でも、文でも、どんな形の作品でも非常においしいと思います。
でも特に文で書かれたものが好きでよく読むんですが、自分で書くとなるとやっぱりむずかしい…。ヤンデレを書くのが上手な方って尊敬します。
ヤンデレる過程は大好物なんですが、それを私が書くとなるとものすごい時間がかかって矛盾も生じる(いつもの事)だろうなぁと思ったので試しに短編で書いてみました。結果…中々手ごたえあったぜ…とか、かっこつける余裕しか残ってません。
またチャレンジしてみたいなぁ。



私の考えるリドルは、誰かを好きになったらなんか病みそうなイメージです(勝手に)。
でも最初は内に秘めておいて、けどだんだん表に出しそう。気づいたら逃げ場なんてなくなってそうで、ほんと恐ろしいやつです。
そして自分勝手だから甘やかしたい時に甘やかすし、苛立ったらその気持ちを真正面からぶつけちゃう。良くも悪くも率直。厄介ではありますが、分かりやすくていいような気もしますね!(無理矢理ポジティブな方向に持っていく)


しかし悪い方向に逝ってしまったのがこないだの短編でした。しかも今これ一発変換で『逝く』が出てきた。なんて空気の読めるパソコンなのかと…。


そして、いつものように好きなシュチュエーションを盛り込みました。月明かりが射しこむ薄暗い部屋に二人きり、だとか…あと私はやたら本というアイテムを出しまくることにようやく気付きました。リドルって本が似合うと思います。関係ないけど、小さいころに絵本読んでたりしたら萌え。


あと、傷をつけるのは自らの手で、というところはおそらく一番書きたかった所かもしれません。彼なりの愛、愛し方。歪んでいるように見えても本人にとってはいたって純粋なもの。
夢主も、それを少しだけ理解することが出来たけど受け止めきれず…な結末でした。


ちなみにタイトルの元ネタは某ドラマCDです。思いつかなかったので遊んでみました。
元ネタのほうもヤンデレ作品です。気になる方は死ぬほど愛されて眠れない、で調べてみると出てきますのでぜひ眠れなくなってください。


  



 




11/28(Wed) 


11月ももう終わりますね
 
執筆が進まなくてだらだらゲームしたりネットに逃げてます。速筆の方が羨ましい。


この間、大きい図書館に行ってカード作ろうとしたんですけど、今は身分証明証が必要なんですね。それとも大きい所だからなのか…あ、区によって違ったりするのかも?
知らなくてすごすご帰ってきました。館内で読むのは集中出来ないタチなので…。
あと、今まで小さい所しか行ったことなかったので、図書館でCDも借し出されてることを知ってビックリしました。すごいなあ。


あと、ナノの名前変換機能を小説外でも使えるテンプレートを公開してる方がいらっしゃって、正直すごい使ってみたくてウズウズしてます。
小説外なら使いどころは拍手くらいでしょうか…?

でも、この日記にも適用できるようだったら、それを使って小ネタ内にも名前変換が出来るようになるんじゃ…!!文字通り夢が広がる…!



気づけばもう12月……最近ウイルスが流行ってるようですので、気をつけましょう。

とか書きながら私は消費期限が一昨日の生ものを食べました。元気です!とても。


  



 




11/18(Sun) 


日記リドル小ネタ

物語が始まるのにはちょっとした好奇心だけでじゅうぶんすぎるかもしれない。ただしそれは運が良ければの話だが。
事の始まりは、きっと誰しもが気にも留めないだろう何の変哲もない黒い日記帳。シックでシンプルなデザインのそれは見た目と反し、いかにも誰かに気付いてほしそうに埃っぽい床に落ちていた。普通の日記帳が放つにはどこか異様すぎるオーラを発して。
だから試しに書いてみたのだ。何の脈絡もないアルファベット。そうしたら、『誰だい?』とひとりでに文字が綴られたからとても驚いた。聞けば、どうやらそういう仕組みなのだそうだ。文章から察するに、恐らく『彼』はそう言った。


『本当に不思議ね』


所々が黄ばんでいるそのページに、かりかりと羽根ペンを走らせた。字が汚いのはご愛嬌。
暫く待たないうちに、わたしが書いた字のすぐ下に浮かんでくるきれいな英字の羅列。


『自分でもそう思うよ』


その返事を見て頬を緩ませてから、わたしはすぐに手を動かす。


『そうだ、名前を教えて。なかったらつけてあげる』

『残念だけど、僕の名前はリドルって言うんだ』

『そう、素敵な名前ね。じゃあファーストネームは』


リズムよく交わしていた紙面での会話に沈黙が流れる。どうかしたの、と書こうとした時、文字が滲んできた。ただ簡潔に、トム、という文字。日記帳に閉じ込められた人には案外似つかわしくない平凡な名前、でも


『素敵な名前』


日記から顔を上げると、窓から夕焼けの光が差し込んでくる。オレンジ色に照らされて、眩しい。
それにしても、この部屋はやたらと独特のにおいが鼻につく。古びた本が棚ごと歳をとっているらしい。棚の上に指を滑らせたなら、物凄い量の埃がくっついてくることだろう。絶対にしたくない。


『私の鼻が限界だからまた来るわ。運が悪かったらまたお話ししましょう』

『それなら僕は運が悪い事を願ってるよ。君との会話は中々楽しかったからね。また来てくれるかい?』


どこか焦っているかのようにさらさらと字を綴る彼の言葉に、私はもう一度羽根ペンを持ち、


『ええ、また』


とだけ書いた。返事を待たずにばたんと日記を閉じる。
寮の部屋に持って帰る事も出来たが、なんとなく誰かにこれを見せたくなかったし、こんなに珍しい日記帳だから誰かの忘れ物という事もある。悲しいかな、面白いものは大抵他人の持ち物だ。

それにしても、まるで宝物を見つけた気分。いいや、紛れもない宝物だ。それも超レア級の。ダイアゴン横丁に軒を連ねるどんなお店でも、こんなもの見たことはない。もちろん聞いた事も。返事が返ってくる日記帳だなんて、一体誰が考え、作ったのだろう。きっとユーモア溢れる人間に違いない、と思いながらわたしはその部屋を後にした。
また会ったら、私の名前も教えよう。

 



 


mae | tsugi


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