レギオン・フェルマータ・インザイン・ベルギアス

「レボルト、此処が地上か?」
「ああそうだ、汚い空気だな」とレボルトはソキウスに説明をする

なんて可哀相なお遊戯だな。

レボルトが少女の姿をしているのには理由がある。

まだ若い少女が暴漢に絡まれ、犯されて暴力を受けている姿を見た時に、悪魔である自分は考えた。
何故、まだ処女であり、美しさと純潔を保っている少女を、ケダモノが犯すのだろう。何て残酷で、可哀相な少女。八つ裂きに引き裂かれた少女の遺体を、媒体にしてレボルトは良い案を思いついた。だいたい他の大罪の悪魔は何を考えているんだか。と良からぬ案だと思っているが、レボルトは頭が悪知恵だから――考えが人とは違うのだ。だから、同じくキチガイな悪魔のソキウスと相性が良いのだ。
悪魔は肉体を持たない。だから、地上に出る為には肉体が必要なのだ。その肉体をレボルトは既に持っていたが、少女の肉体を得て――良からぬ事を考えたのは言うまでもない。

「さて、皆さん。ご注目」
暴漢の一人をサーベルで八つ裂きにし、血で塗れたサーベルを持った少女の姿をした悪魔は、笑顔で語る。

「まだ処女である女の子を、どうして犯して殺したのでしょうか?答えは――簡単です」

男の一人の首を刎ね、レボルトは笑顔で語る。

「どうせ『楽しいから』でしょう?人は何て醜く、残酷で美しいのでしょう。だから、人を犯して嬲り殺す事をやめられないのです。この私めが金輪際を持って誓いましょう」

笑顔を絶やさないまま、サーベルを振るう。

「神に召される事が、どんなに気持ち良いのか」





「レボルト」
ソキウスはそう言い、レボルトと一緒に虐殺。楽しいな。とソキウスはそう言い、地上へ虐殺する時は、ソキウスと一緒に。と思って虐殺をする――慈悲など無い、彼等にとっては好都合でしかないのだから。

三つ編みの髪が揺れたのは、一瞬の事だった。

[ 4/10 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -