無造作紳士

 すると、ベッドのスプリングが大きく軋みそれに合わせて鳴戸のペニスもゆらりと揺れる。
「おい、どうした。なにすんだ」
「おやぶんの、しゃぶろうかと思いまして。俺ばっかり……ズルいでしょう? それに、おやぶんにも気持ちよくなって欲しいですし……あの、だめですか?」
「んー……だめってことはねえけど、あんまりお前にそれをさせたくねえってのが本音。べつに、金払ってるわけでもねえし、お前を女だと思ってるわけでもねえからな。言っとくが、無理だけはすんな。無理してしゃぶるんだったら止めろ」
「無理じゃなく……おやぶんには俺の身体で思う存分、気持ちよくなってもらいたいと思うんです。気持ちよく、イって欲しい……」
 そういって上目遣いで鳴戸を見ると、大きく溜息を吐いた後、頭を優しく撫でられる。
「んじゃあ、おねがいしちまおうかな。でも、無理だとかそういうことを思ったらすぐにでも止めろ。こういうのは無理してやるもんじゃねえからな。愉しめるならそれでいいが、そうじゃなかったら止める。分かったか?」
 こくんと大きく頷いた龍宝は、ベッドに肘をついて鳴戸の股に顔を寄せて上目遣いで先端に滲んでいるカウパー液を舌でゆっくりと時間をかけて舐めてみる。
 すると感じる鳴戸の味。少ししょっぱいが、何処かクセになる味だと思う。
「おやぶん……気持ちイイ……? イイなら、イイって言ってください。ちゃんと、言って……」
 上目遣いを止めず、亀頭を口に含み細かくゆっくりとストロークすると、鳴戸の腰がブルッと震えた。そのままだんだんと咥える範囲を拡げてゆく。
 ノーハンドで、引き締まった身体を撫でつつゆっくりとストロークを深くしてゆき、また亀頭に戻って唾液を含ませた咥内でシェイクするようにもぐもぐと口を動かすと、さらさらと髪を撫でられる。
「ん……いいな、気持ちイイ。すっげえ、イイ……龍宝、オマエ口上手いな。すげえ、気持ちイイッ……はあっ」
 その言葉に気を良くした龍宝は、今度は舌先で裏筋をつつっとなぞり本格的なストロークで責めてゆく。手も同時に使い、扱きながら付け根の辺りまでしっかりと舐めつつ裏筋も尖らせた舌先で刺激してやると、みるみるうちに鳴戸のペニスがさらに大きく育つ。
「ん、ん……んん、ふっ……う、んんっ……」
 思わず鼻声のような喘ぎが漏れてしまい、それに羞恥を覚えながら必死にペニスを愛撫する。
「んんっ……ちょっとおやぶん、腰浮かせてください。ちゃんと舐めてあげたいとこがあります……」
 すると鳴戸が膝立ちになり、龍宝は股の間に顔を入れてタマの方までゆっくりと舌を使い奥の奥まで舐めしゃぶるとこれにはさすがの鳴戸も焦ったようで顔を退かそうとしてくる。
「そ、そんなことまでしなくていいっ! 止せ龍宝、止めろっ!」
「愉しいなら、いいんでしょう……? 俺、すごく愉しいです。おやぶんが感じてるの見るの、愉しい……」
 そのまままたストロークに戻り、咥え込めるだけ咥え込みまたしてもノーハンドで顔だけ前後に動かしていると、カウパー液が大量に溢れ出てきて亀頭だけを咥えてすべてを飲み下す。
 鳴戸の体液と自分の体液の混ざった、極上の液体。しっかりと味わいながら飲み下し、ストロークを再開させる。
「ああ、すっげえイイッ……は、はあっ、イイな。なんでお前こんなに上手いんだ? どっかで誰かの咥えたか」
「見くびらないでください。おやぶんが初めてです。ただ俺は親分に気持ちよくなって欲しいから……それだけです」
 誘導するように鳴戸の身体をすべて押し倒してしまい、ペニスに覆いかぶさるようにして上から勃ったペニスを咥え込み、ゆっくりとしたストロークで追い詰めてゆく。
 そのうちにだんだんとスピードを速め、亀頭を中心としたストロークを繰り出し、ぬぽぬぽと粘着質な音を立てながら鳴戸に快感を与えようと奮闘する。
 今度は手でペニスを持ち、舌を出して裏筋を思い切って下から舐め上げることを繰り返し、ゆっくりとしたそれはどうやらかなり鳴戸にとって興奮するらしい。鈴口から溢れ出るカウパー液の量が物語っている。
 手を添えつつ、さらにべろべろと舐め続ける。すると、鳴戸から熱い吐息が聞こえ頭を撫でられる。
「はあっ……こりゃ、めちゃくちゃイイわ。すげえ、感じちまってるよ。すげえな龍宝お前」
「気持ちイイですか? では、これはどうでしょう。おやぶんの身体……すっごく熱い……」
 緩やかにペニスを擦りながら下腹にちゅ、ちゅっと口づけ身体を撫でつつ、ぽつっと出っ張っている乳首をきゅっと抓み上げる。
 そして、舌を出してちろちろと乳首を突くようにして舐めると、鳴戸の身体がブルッと震えた。
「んあっ、はあっ、俺はソコは感じねえって。止しな、離せ龍宝」
「でも今すっごく色っぽい声出てましたよ? 気持ちイイんでしょう、おやぶんはココが」
 ちゅっと音を立てて吸い付き、舌でさらに責めるとビグビグッと鳴戸の腰が跳ねる。気を良くした龍宝は大胆に、ペニスを扱く手を速めつつもう片方の乳首にも愛撫を施しにかかる。
 そこは濃い鳴戸の味がしてかなり興奮を呼ぶと思う。
 小さな丸い乳首を舌で転がしつつ、時折ちゅばっと音を立てて吸ってやるとそのたびごとに鳴戸の身体はピクピクと動き、ペニスを扱くと息を詰めたようなそんなかすかな音が聞こえる。
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