weak point

　このままだとイってしまうが、鳴戸はイってもいいと言ってくれている。その甘えに便乗する形で龍宝は下半身に溜まっていた熱を発散するようにゆっくりと解放してゆくと、途端に急激な射精感が襲ってきて、さらに鳴戸の身体にしがみつく。
「やっ……あっ……！　い、イクッ……！　い、い、イクッ！　イクイクイクイクイクイクッ！　ああああイっちまうううっ！！　や、あああああイック、イックううううっ！！」
「おお、イっちまえ龍宝！　出せ！　いいからザーメン出しな！　エロい汁出せドエロ！」
　指をナカで折り曲げられ、痛いくらいにＧスポットを押され撫でられたらもうたまらない。ザーメンと一緒に違う何かまで出てしまうそうなほどに感じてしまい、とうとう我慢に我慢を重ねた射精の時がやってくる。
　下半身に熱が集中し、身体がビグビグと細かく震え始める。さらなる刺激をと、ペニスを鳴戸の身体に擦り付け、身体を解放してやると痛いくらいの快感がペニスに集まりそれはザーメンとなって鈴口から勢いよくびゅびゅっと吐き出される。
　そのあまりの快感に、大きく啼いてしまう龍宝だ。
「うああっ！　あああっ、あああああー！！　イってる、イってる！　い、い、気持ちいっ！　あっあっ、で、出ちまってるっ！　はあっはあっはあっはあっ、い、イイッ……！」
　何度にも分けてのそれに、龍宝はザーメンの飛ぶタイミングに合わせ身体をビクビクと跳ねさせながらイキの快楽を享受し、鳴戸にしがみつきながら射精の快楽に浸り沈む。
「んっ、はあっ……はあっ、はっはっはっはっ……イ、イった……んんっ、き、気持ちいっ……！　おやぶん、気持ちイイッ」
「随分勢いよくイったなー。お前のエロ汁、全部俺の身体に引っかかったぜ。べったべただ。やっぱりエロいな」
「ん……後から風呂に入ればいいでしょう……はあっ、気持ちイイ、おやぶん」
　甘えながら耳を食むと、無理やり顔を退けられ唇に噛みつくようにして口づけられ、下唇を柔く食まれてしまい、思わず口を開くとするっと鳴戸の舌が咥内に入り込んでくる。
「ん、んっ……んふ、んっ、ふっ……ふ、うっんっ」
　鼻にかかったような甘い声を出して鳴戸の施す口づけに溺れていると、ふいに舌を捕らわれてしまい、ぢゅっと音を立てて唾液が持っていかれ鳴戸ののどが大きく上下する。龍宝も負けじと鳴戸の舌に乗っていた唾液を奪い取り、のどへと通す。すると鳴戸の味がふわっと鼻から抜け、なんとも心地いい。
　角度を変えつつ、互いの舌を舐めながら戯れのようなキスで最後を締め唇を離す。そしてじっと鳴戸を見ると、鳴戸も龍宝を見てきて見つめ合いになり、またどちらからともなく顔を寄せ合い唇を合わせる。
　限界まで目を開き、触れ合ったと同時に瞼を伏せて口を開くと、まるで当然とばかりに鳴戸の舌がナカに入り込んできて舌を舐めてくる。龍宝はその舌を追いかけて柔く食むと歯に柔らかい肉の感触がして心地よく、何度も食んでいると咎めるように舌を噛まれてしまう。
「んっ！　……んん、ふっ……ふ、おや、ぶ、んっ……」
　傷つけられたところを避け、鳴戸の舌がゆっくりと動き下唇を舐めてくる。激しいキスが好きな鳴戸には珍しい種類のキスだ。
　しかし気持ちがイイことに変わりはなく、鳴戸の首に腕を引っ掛けてさらに口づけを強請ると何故か歯を舐めてきて、その舌は上顎に移動しくまなく舐められる。その微妙な快感に身を震わせると、本格的な口づけが始まり、鳴戸の指は未だアナルを犯していてずぷっとさらにナカへと指が入り、驚きのあまり身体がビグッと跳ねてしまう。
「んんんっ！！　んっんっ！　あっ、ああっ！　はあっ、あ、あ、ああっ……！」
　これはたまらない快感だ。
　思わず腕を回していた手で鳴戸の刺青を背負った背中に爪を立ててしまう。そのまま引っ掻くと、さすがに痛かったのか鳴戸が身を捩ったが、指での責めは止まずにとにかく責め立ててくる。
　口づけが解かれると、その唇は湿った吐息をつきながら首へと移動し、うなじを下から上へ大きく舐め上げられ、思わず身体を震わせてしまうと、つつっと尖らせた舌先をだんだんと下へ移してゆき、乳輪ごと乳首を口に含まれしゃぶられてしまう。
「あ、はあっ！　は、あっ、そこ、そこはっ……ん、気持ちイイッ……あ、だめです気持ちイイッ！」
「だからやるんだろうよ」
　尖らせた舌先をれろれろと上下に動かし、勃った乳首を嬲られ一通りそれが済むとむちゅっと吸い付かれ、また舌先を使って舐ってくる。
　快感で、勝手に腰が震えてきてしまう。アナルに埋まった指もそのままに、乳首責めは続き先ほどイったにも拘らずすっかりと元通りに勃起してしまい、鳴戸と龍宝の間で揺れるようになる。
　もう片方の乳首も同じように舌先で責められ、吸われる。そのたびに快感が押し寄せてきて腰がビグッビグッと跳ねてしまい、ペニスも一緒に揺れる。
「はあっ、あっはあっ……ん、気持ちいっ、気持ちイイッ！　はあっ、あっあっ、だめ、ですだめ……気持ちイイッ、いけません、だめ……！」
「だからやるんだろうがって。気持ちイイんだろ？　だったら未だやる。お前もエロい子ちゃんなんだから堪忍しろって。好きなんだろ？　気持ちイイの」
　龍宝はその問いに顔を真っ赤に染めたが、素直に一度だけ大きく頷くと鳴戸は満足そうな笑みを浮かべて膝立ちになり、胃の辺りを舐めそしてだんだんと下がっていってへそを大きく舐めた。
　途端、恐ろしいほどの快楽が湧き上がりつい「ああああっ！！」と大きく啼いてしまう。
　この場所は龍宝のペニス、アナルの次に弱い場所なのだ。