eroticな彼

 なにか気を紛らわしたいとほぼ無意識に耳を食んでしまい、柔らかく噛んでは舐めたりと好き勝手してやると鳴戸から咎めの言葉が出る。
「おいっ、コラッ! 誰が耳しゃぶれっつった! 離しやがれっ! コイツッ!!」
「んむ、んむっ! はあっ、おやぶんの耳、おいしい。はあっはっはあっ……んっんっ! あっあっ」
「好きだなー、お前は俺の耳が。分かった、好きなだけしゃぶってろ。俺はお前のココを何とかしてやる。イっとけ、一度ココで。その方が楽だ」
 それは龍宝が決めることだと思ったが、好きな耳をしゃぶりたいだけしゃぶれる嬉しさに負け、ちゅぱちゅぱと吸いながらGスポットでの快感に溺れる。
 好きなだけしゃぶってもいいと言ったのは鳴戸だ。耳を食みながらのGスポット責めもなかなかいつもとは違う快感があり、感じる部分を撫でられると歯を立てて耳を噛む。すると、妙な満足感と快感が手に入ることが分かり、それからは積極的に耳を噛むことで違う愉しみを得る。それもまた、前戯の醍醐味だ。
「んんっ! んっんっんっんっ、んっ、はあっ! はっはっ、おやぶん、おやぶん気持ちイイッ! はあっ、すっごく、イイです。いつもよりずっと、ずっとイイ……あっ、はあっ!!」
「そうか、俺もイイぜ。耳しゃぶられながらっつーのが案外興奮するのね。初めて知った事実だぜ」
「んっんっ、俺もっ! 俺もイイッ……はあっ、おやぶん」
「おーおー、甘えた声出しやがって。かわいいだろうがっ! お前のキレーな見た目でそうやって言われるとなー、ついいじめたくなっちまう」
「いじ……? あっ、ああっ!! やっ、ソコッ!!」
 Gスポットの中でも一番弱いところを集中して穿たれ撫でられ、思わず身体を鳴戸に擦り付けてしまうと勃ったペニスが裸の身体に擦れ気持ちイイことが分かり、必死になって抱きつきながら下半身を押し付け耳をしゃぶるというなんとも背徳的な行為に溺れてしまう龍宝だ。
 こんなにもこういったことで興奮するのも初めてではないだろうか。確か一番初めに抱かれた時は緊張しすぎてて気持ちよくはあったし、クセにもなったが今ほど興奮し切っていることは抱かれ続けて以来、無かったことだ。
 鳴戸の耳はしゃぶりすぎて真っ赤になり、だんだん腫れてきているがその方が口当たりがいいので下に感じる刺激を愉しみつつ、口での愉しみも覚えてしまいおまけにペニスも擦り付けることで快感が得られるので心底から前戯というものを愉しむ。
 すると鳴戸も下半身を押し付けてきて、そこが充分勃起していることが分かりペニス同士を擦り合わせる形で腰を動かすと多大なる快感が下半身に流れ込んでくる。
「んんっ! あっ、ああっ! あっあっあっあっ、き、きもち、気持ちいっ! おやぶんのが、擦れるとすっごく、気持ちいッ! うあっ、あっあっ!!」
「お前のぬるぬるじゃねえか、エロいな。まったく、清潔そうなツラしやがって中身は淫乱ってか。それもまたいいな。俺の好みじゃねえか」
「んっんっ、おやぶんの好みは、俺っ? おれのことっ? ああっ、はあっはあっ、あっあっ!」
「オメーみてえな淫乱には初めて出会ったよ。そんくれえ、エロいなお前は。かわいいツラしやがって、トロットロじゃねえの。このドエロ!」
「やっ、エロくない! エロくはないです! エロいのはおやぶんでしょう!? おれは、ふ、フツーですっ!! やっ、き、気持ちいっ! ナカ、ナカもっと掻き回してっ!! あっあっ!!」
「ほら、こういうおねだりが出てくる時点でエロいんだって。認めろよ、自分がエロい子だってさ、お前はどう足掻いてもエロいんだって。ほらココ、こうしてやると……」
 ずずっと指を深くまで挿し入れられ、Gスポット責めがさらに苛烈を増す。しこりすべてを余すところなく手で擦られると何もかも分からなくなってしまうくらい気持ちがイイのだ。当然、今も頭からすべてが飛んで快感だけしか受け止められなくなってしまう。
「うああああ! あああっ、あああう気持ちイイッ! イイッイイッイイッイイッ! あっああっ、イイッ! お、おやぶんイイッ! あっあっイクッ! い、い、イクッ……! イキそうっ……!」
「そらな。エロいだろ? エロい子だもんなー龍宝は」
 必死で耳にしゃぶりつきながら身をくねらせ、下半身を押し付けながら恥もなにもなく、強請りの言葉が口を突いて出る。
「も、もっと……もっと、もっと指くださいっ……! はああ、イキそうっ、イキそうっ! イっちまいますっ……! はあっ、んっ、ああっ」
「いいぜ、好きなだけやるよ。欲しいモン好きなだけな。だからさっさとイっちまいな。この遅漏が。俺も早く挿れたいんだって」
「んっんっ、あっあっ、だって……もっとくれないとイけない……」
「この強欲なエロい子ちゃんが。よーし、ナカくっちゃくちゃにしてやろうな。エロい子ちゃんにはお似合いだ」
 さらにGスポットのイイトコロばかりをピンポイントで責められ、痛いくらい指で擦られあまりの快感に強く目を瞑って歯を食いしばる。
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