スイートスポット

 ベルトに手をかけてカチャカチャと音を立てつつ前を寛げると、そこには暗色の下着を持ち上げた鳴戸自身が存在を主張しており、形に沿って手で撫でるとむくっと質量が増す。
「はあっ……はあっはあっ、おやぶんのココ、すっごく勃ってる……」
「お前のココだって同じだろうよ。ん? エッロい身体しやがって」
 すると今度は下半身のまさぐり合いが始まり、互いに下着一枚になって服はすべて床へと落とし、本格的な前戯の始まりだ。
 ずぼっと下着の中に鳴戸の手が入る。思わず身体がビックンと大きく跳ねてしまいそれと共に「あぁっ!!」と大きく啼いてしまう。
 その下着も擦り下ろされ、足から強引に抜かれるとぽいっと放られてしまい全裸を晒した龍宝の身体に鳴戸の手が這い回る。
 それに身を捩りながら、両手を使い鳴戸の穿いている下着を擦り下げ、勃起したペニスを扱きにかかる。
 逆手に持ち、激しく手を上下に動かすとブルッと鳴戸の身体が震える。それに気を良くした龍宝は手の動きをさらに早くして扱き上げると、唇に吸いついてきた鳴戸は大きく武骨な手で引き締まった龍宝の尻を痛いほどに鷲掴み揉みしだいてくる。
 妖艶に身をくねらせると、口づけが若干解かれてしまうがすぐにその隙間を龍宝が埋め、舌を絡ませ合い、舐め合いながらひたすらに互いの身体を愛撫し合う。
 激しいキスの合間に、龍宝は鳴戸のペニスを扱きながら笑み提案を口に乗せる。
「んっんっ、おやぶんの、舐めても、いいですか……? 舐めたい、おやぶんの」
「前にも言ったけどな、お前にあんまりそれはさせたくねえんだけど、あれだ、先っぽだけならいいぞ。全部はだめだ。いや、それより風呂にも入ってねえ」
「ん、風呂なんてどちらでもいいです。それより、舐めたい。いいんですよね、先っぽだけなら。先っぽ、舐めたい」
 床に膝をつき、引き締まった鳴戸の身体を散々撫で擦った後、片手で根元を掴み上目遣いで舌を出して大きくペニスを舐める。カウパー液滴るそれからは濃い鳴戸のにおいがしたが、決していやではなく、どころか興奮を呼んでしまい亀頭を口に含みシェイクするように唾液と共にしゃぶると、ブルブルッと鳴戸の腰が震えた。
「ん、ヤベエな気持ちイイ。龍宝、ちっとしか咥えたことないくせに上手いな、やっぱ」
「ふふっ……おやぶん、気持ちイイ? イイ、ですか?」
 さらに上目遣いでそう問い、わざとカウパー液と舌の先端を銀糸で結んでみせると、ごぐっと鳴戸ののどが大きくなり、頭を優しく撫でられる。
「良すぎてイっちまいそうだ。それくらい、気持ちイイな。はあっ、あー……イイ、イイわ、やっぱお前の口」
「もっと、良くなって……」
 奥まで咥え込むことは許されていないので、亀頭を口に含み浅く細かくストロークして責めてやると、髪を少しきつく握られる。
「んっ、ヤベッ! き、気持ちイイなこりゃ。離しな、龍宝。今度はお前の番だ。かわいがってやるから離しな」
 素直にペニスから離れると、ホッと鳴戸が息を吐いたと同時くらいに身体を伸び上がらせ、唇を奪う。すると、舌の舐め合いになり絡ませながら唾液を啜り込み、柔く噛んだりきつく噛んだり、れろれろと舌を動かすと鳴戸も同じように舐めてくれ、ディープなキスを愉しみながら次を想う。
 かわいがってくれると言っていたが、何をしてくれるのだろう。
 期待で胸が膨らむ。と同時に、興奮も入り混じりさらにペニスを大きくしてしまう。
「ベッド行くぞ。こりゃ、散々かわいがってやんねえとな。俺のもしゃぶってくれたし?」
 にかっと明るい笑みを浮かべた鳴戸に引き摺られ、ベッドに放られるようにして押し倒され早速、乳首含め乳輪にむしゃぶりつかれる。
「あっ! は、はあっ、はあっはあっは、あっ……! あっ、イイッ……! い、イイッ!」
 先ほどの愛撫でしっかり勃った乳首を尖らせた舌先で嬲られつつ、ちゅばっと音を立てて乳輪も口に含まれ唾液と共にぬるぬると唇と舌が動き回る。その快感に、大きく啼いてしまう龍宝だ。
「んんっああっ、あっあっあっあっ、ああああきもち、きもちいっ! おや、おやぶん気持ちイイッ! や、や、あっ!」
 さらにぢゅるぢゅると音を立てて両乳首とも責められ、もはや半泣きだ。イってしまいたいくらい、気持ちがイイ。
 それは素直に言葉に出て、懇願の勢いで鳴戸の頭を抱え叫ぶ。
「おや、おや、おやぶんっ! い、イクッ……! このままされると、イっちまうっ!! あ、だめっ! だ、だめっ!!」
「なにがだめよ。いいぜ、イキな龍宝。イったらまた勃たせるまでだ。だから、イってもいいんだぜ」
「や、乳首でイクなんてっ、そんなっ……そんっな、あぁっ!!」
「なら、イかせるまでだな。イけ、龍宝!」
 腰回りに手が回り、しっかりと抱きかかえられての乳首責めにもはや限界を迎えつつある。必死になって耐えていると、今度は一番弱いへそに唇が押し当てられ、窪みに舌が入り込み掻き混ぜられる。
 ここは、龍宝のGスポット以外で一番二番を争うほどに感じるスポットなのだ。

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