信用1
覚えてろよ!!銀八!
『信用』
一応、高杉の女癖の悪さは治ったんだが…
こう毎日来島を家に連れ込まれちゃ俺だって寝れなくなるんだよ!!
こうなったら…
*****
「馬鹿杉ィ!!!」
今日は日曜日
以前までのオフモード全開な銀八ならば8時になっても布団から出ようとはしない。
しかし、今は違う。
明らかに彼の生活は変わってしまった。
それはなにもかも一緒に住む同居人のせいだった。
大声で怒鳴り散らす銀八。
理由は簡単、高杉が女を連れ込んでいるから。
「別にいいだろうが、テメェに迷惑かけてるわけじゃないんだから。」
「高杉、いい加減にしろ。」
高杉はまるで人事のように顔を背ける。
「それに…不特定多数の女…。一応俺、先生だからね、「テメェも昔は同じような事やってたんだろ。」
「んなっ!!大人をからかうな!……とにかく、いつもお前らやらしい感じだから、もう少し俺に気を遣おうよ…」
「わ…私は別に晋助様とは一緒に寝てるわけではないッス!布団だって別ッスからやらしくなんてないッスよ!……晋助様……」
みるみるうちに青ざめていくまた子。
「ば、馬鹿!ちげーよ!…銀八っ…テメエ…」
「だってこの間は猿飛を連れ込んでただろ。」
「晋助様っ……」
そう言ってまた子は部屋を出ていってしまった。
「テメエ…何してくれてんだ。」
高杉の恐ろしい形相に銀八は全く動じず。
「…迷惑なんだよ。お前はいいかもしんねーけど、こっちは夜も眠れねーんだよ。」
「…別に変な事してるわけじゃないんだから別にいいだろーが。」
悪びれもなく言う高杉。
(コイツ…ここまでしても焦りすら感じてねぇのか…?)
「ってか、どうしてくれんだ銀八。このままじゃまた子に誤解されっぱなしなんだよ。しかもなんだよ、猿飛って…ありえねぇ…」
(あれ…?コイツ…もしかして困ってる…?)
「まぁ、少しは反省するんだな。」
少し罪悪感を感じた銀八だが、今回ばかりは我慢できなかった。
_
[*前] | [次#]
topへ