-2013


17/6/28(Wed) 04:53  
何も知らない。私は私である事がひどく恥ずかしい。全てを捨ててしまいたい、泣きたくなるほどに何もないから。泣きたくなったところで涙は出ないから、ただ毛布をなぞっては浅い眠りを繰り返す。
全てを窓から放り投げて、無かったことにできたらいい。
明かりが嫌いだったから、電気を消した。優しさで救える明日なんて、どこにも無かった。
少し前のことすら思い出せない脳味噌と、震える手が恨めしくて、切り落とした。
これで何もできなくなったね。
これで全部終わりにできるね。
悲しいことは一つもない、一つもないから、早く眠ろう。

私は一体誰なんだろう。おやすみなさい。
 




17/6/26(Mon) 03:30  
大人になったふりをして、絶望をおしこめた箱庭。そこで立ち止まっている理由。
食べ物の話、インテリアの話、傷のない腕の話。あなたとの話は中身がないから退屈しない。観覧車のような世界が、音をたてて空回りしつづける。
好きとか嫌いとか、そういう話。大切とか邪魔とか、そういう話。アイロンのように残酷な言葉を投げつける。誰かに残っているのは、火傷のように変形した正気。
つないだ手を振り回す、そんな心は嫌い。なにもかも、自分が嫌い。好きとか嫌いとか、そういう話。大切でも邪魔とか、そういう話。
言葉の中に、本当があるかわからないのに嘘は必ずあるから、私のことを大切に想って欲しい。おやすみって言って、未来から逃げ出すように、優しい死に方をしたい。
明日の明日、そのまた明日。明日までに変われない私が、いつになったら変われるっていうんだろう。花と一緒に、夏まで腐ってしまいそうだね。おやすみ。
 




17/6/11(Sun) 04:34  
撮影を無事終えて、下北沢をふらふらとした。以前働いていたバーへ挨拶に行ったり、知人と恋人と共に、ささやかな誕生日パーティーをしたり。
帰宅してから一気に疲れが出てきてしまって、数年ぶりに恋人へ感情を吐露してしまった、とても断片的で抽象的なその言葉たちを受け入れてくれた恋人は、特にアドバイスをしてくれるわけじゃないけれど、うんうんと頷いたり時々意見を言ってくれたり、それだけだったけれど、少し心が落ち着いた気がする。私はリストカットやオーバードーズが大嫌いだ、リストカットは傷が残って醜いし、オーバードーズはリスクが高い上にその後の生活に多少なりとも影響が出る、家族や他人に頼れる人間ならまだしも、そうじゃあないから自分の感情は自分でどうにかしなければ、と思ってしまう節がある。
多かれ少なかれ、皆抱いているだろう気持ちに、たまに押しつぶされそうになっては、自分はつまらない人間だと実感する、存在価値、人間関係、そんなちゃちな悩み事を持つ自分が恨めしくなってしまう、当たり前だけれど皆「何か」を探している、希薄になった部分を埋める何か、それはどこにあるのだろうか、心の問題は難しい。ただ生きるだけじゃわからないこともある、分かることもあるけれど。虚しいだけの日々なんか、やってらんないよな。
恋人が歯を磨く音を聞いている。さすがに丸一日近く起きているから眠たくなってきた、今日のご飯を考えて眠ることにする。おやすみなさい。
 


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