日中は異常な程の眠気に襲われ 夜は眠たくなれず一睡も出来ない事が多い 最近になって漸く色々な抵抗が薄れお陰で起きていられる様にはなったけれど、いつまでこの儘なのだろうか。信じられない位に美しいのは溺れた時その時に見た水の泡 上へと昇って行く記録 骨ばった背中に印をつけたらどうにか生活もできるでしょう。手を繋いで眠れば共有できるのか。手を引く彼は知らない顔だった 誰だったのか未だに分からず、焦がれている。どうせ、安定出来ないから必要のない錠剤 彼はそれに縋っている 青、白、楕円、こんなものに縋って 自分だって本当は、情けなく いたって健康なのに、どうしてこんなもの。何食わぬ顔で息をして街を歩いている 不特定多数に成り下がる彼らを羨んでいる、他人からすれば誰だって同じだ 私も隣人も。どうすればいいのだろう、本当に、わからない。何もわからない。月が遠い。