影を探していた。どこへいるのかわからない感覚 繋がっているのに集中できず別れを考えた 朝、寝顔が愛おしくなって、我に帰って 夜は思う存分酒を飲み 休日はただただ眠り 毎日を過ごしていた。咥え煙草で俯いた時のシルエットがまだ、焼き付いている 頭の中何度も反芻して浮かべては、ノスタルジアに縛られて 柩は繋いでおく約束だったな、だなんてことをぼうっと思い出したり そうしてまた酔っ払ってどうしようもない 生活を恨む。本に囲まれ眠る恋人に目をやる 少し開いた唇を見つめ ここがどこだかわからなくなって 起こすのは可哀想、一人では泣けないのでスニーカーを履いて外へ出る。ごうごうと鳴る風の音が焦燥感を加速させる。バーへ行って少し飲んで 帰る、それだけだ 毎日毎日毎日。支離滅裂で 生活も文章も会話もすべてがね 底のないプール、陽の昇らない海辺。