誰も追いかけてはこないし、待ってもいないし、待っている人もいなければ、追いかける人もいない。階段を目の前にして途方に暮れたまま、枯渇した感情を上手く擦り合わす事もできず、「虚しい」たったそれだけを飲み込んで、移り変わる風景を見つめている、愛されたいって言ったって甘え、アルコール、ニコチン、どれに依存したって格好つかない、人間なんて以っての他だ。
 





腕を切っても、薬を飲んでも、惰性であっても、揺らいでいても、精一杯生きている人間は、美しい。
 





苦しい、苦しいということは甘えなのだろうか。涙さえも飲み込んでしまっては0ばかりをかけて今日だって何もならない空白へと。受け入れられることすら怖いと感じ許す事が愛なら理解もできないな、一番難しい問題だろう。もう振り切ったつもりだった。結局つもりでしか無いのか。おはようからおやすみまでの、全てが嘘だって構わない。
 


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