タンカレーのジンを久々に買ってきたのでライムを絞って飲んでいた。アルコールでふやけた頭に沁みるのは、心地よい掌で踊らされる、一つ、二つの言葉。たったこれだけのアルコールでもう頭が浮かれている 今夜は四分の一程を飲み、冷凍庫へ仕舞った。ああしかし優しい人と話すと自分に嫌気が差すな 余り自惚れるなよ 凡才だろう 過大評価をすれば後々痛い目を見る。身の程を思いしれ、それでも決して卑下していたくはない。自分の感覚で美しいものを信じていればそれでいいだろう。何が美しいだ、何もない。なぞる記憶はもう擦り減って擦り減らして霞んでいるというのにこれから先に何を見られるというのだろうか。いつまでたっても、空の頭を持て余してばかりで 変われないな。