*前の主人公(カイジ夢)と一緒ですが
沼攻略前以前のお話です。1年前くらい前
ご都合主義でごめんなさいorz






兄がいる。しかも半分ニート。
私はごく普通の高校生、ただ私は
姉にも母にも内緒にしていることがある。
それが、私も兄さんと同じく賭博が好きだということ。
だけれども、私には運があるのか、負けても
戻ってくるみたいだ。
今は近場のパチンコ店でお小遣い稼ぎをしているが
高校生らしく、普通にアルバイトもしている・・・が
そろそろ、新しいバイトをしたいなーなんて
思い始めていたのだった。








今日も今日とで暑い日差しが降り注ぎ
コンクリートの上でお肉が焼けるんじゃないか?
と思うぐらいのこの暑さはいまや東京では
当たり前の暑さだった。
暑い、アイス食べたい、夏でもいいから雪ふらないかな、
なんて半分投げやりになっている。
あ、空を見上げれば雲がソフトクリームにも見えてきた・・・。
「もう少しで事務所なんで!」
「あー…はい。」
じんじんと暑い中、私はおんぶしてもらっています。
ちなみに、まったく知らない人。




「え?みつき、今度のコンサートいかないの?」
「うん。バイトがね。」
「あー、前やってたバイトやめたんだ。」
教室で話し合いしていたみつきの手には友達の分も
含まれているであろう、有名なコンサートチケットが握られていた。
だが、みつきが行けないということで友達からは
ブーイングが飛んでいたよう・・・。
「えー、プレミアムチケットなんだよ!しかも1階席。」
「マジでごめん。今度は予定つけるから!」
ね?とこのとーり!と両手揃えて神様に強く拝むように
みつきがするとしょうがないな、と根気負けしてくれたようだ。
「私の代わりに××高校の明石君がいってくれるらしいから。」
「!え!いつの間に!」
「だって好きなんでしょ?」
ちなみにメアドもゲットしたよ!とみつきがいうと
先ほどの嘆き等はどこへ消えたのだろうか、ルンルン気分へと変わっていった。

そんな高校の友達からの誘いを断って、午後また街へと繰り出した。
バイトの場所まで急がなきゃと思った時に、ドン、とまあぶつかったわけだ。




先ほどの話に戻るが、みつきは男とぶつかって
怪我をしてしまった…=オブられているのだ。

大丈夫だというも、彼が近くに事務所があると
いって…案内されてしまったのだ。
「俺の名前は村上っていいます。」
「あ…伊藤です。」
「本当に申し訳ない。あ、こっちです。」
そういって手を貸してもらってきた場所は小さなビル。
ビルは表からじゃなくて裏からで…別に違和感なんて
感じなかった。なにせ事務所だから…
と深く考えないでいた。



入った場所は休憩室みたいな感じだった。
タバコ吸う人がいるのか受け皿まであるし
綺麗なティーポットもおいてある。テーブルには少し
お菓子がおいてあるし、ソファーも皮のでしっかりとした存在感。
村上は救急箱を取り出してきて近くへと寄ってきた。
「染みたらいってくださいね。」
「はい。」




さて、と村上が声をあげたときには膝がすっかり包帯によって
まかれていた。きつくもなく丁寧にまかれている。
「むしろありがとうございます。」
「いえ。あ、よかったらお茶でも飲んでいきます?」
「いやいや、そこまでしなくても。」
と謙遜するみつきにそんなこと言わず!と村上はポットを手にして
準備万端なようで、止められず…である。



そんな中、またまた一人人数が増えた。
「そうですか、うちの村上がそんなことを。」
「すいません店長。」
「あー、別にそんな」
目の前のテーブルにおいしそうなお茶と先ほどテーブルにあった
お菓子じゃなく、上品なクッキーが置かれていた。
よくスーパーとかで売っているお菓子じゃなくて
専門店とかで売っていそうな、一枚何百円も
するんじゃないかと思われる…。
そして目の前には先ほどの村上と端麗な顔立ちにスーツを着ている男がいる。
先ほどのお茶の話の間にこの人が帰ってきたのだ。
そして名刺をもらった…一条 聖也、この人が店長さんなのかーなんて
思っていると店長でもある一条が紅茶を差し出してきたのだ。
ティーカカップを貰い、一口。
「美味しい。」
「店長が入れる紅茶うまいんですよ!」
と村上は一条のことを結構信用しているんだなと思い一度彼をみると
一条もみつきの方を向いた。
「?何かついていますか?」
「いえいえ、なんでも。」
といいながら、もう一口。
一口飲んだ後、はっとみつきは思い出したのだ
「あぁ!バイト!」
みつきの頭の中には村上とぶつかる前の事。
約束の時間は午後の3時…確実にアウトだった。
まずい。今回のバイトは給料がよかったから応募したのに。
「(とりあえず行かなくちゃ」
と美味しいお茶を全部飲み込み、鞄を手にし
挨拶もなしにみつきは部屋を飛び出して行った。




「・・・村上、彼女にはバレテいないんだろうな。」
「はい。当たり前です。」
一条は座っている村上にそういうと頷きそう呟いた。
自分達が【裏カジノ】をやっていることを知られてはまずい。
ばれていないと少しほっとしたのか、一条が彼女の
お茶を片付ける時、茶色い封筒が落ちていた。
「?これはお前のか。」
「いえ、・・・あ!たぶん伊藤さんのかと!」
「・・・」
また糊も貼られていない茶色い封筒を一条は開け
中身を見ると履歴書のようで、先ほどのみつきの写真と住所、連絡先
学校名まできっちりと書いてあった。
「さきほど行っていたバイトのですかね。」
「・・・そうか、バイトをね。」
「・・・店長?」






翌朝、学校へと来たみつきはショックのあまり
足取りが重たいままであった。
当たり前だ。バイト3時間遅れで勿論失格だったし
第一頑張ってかいた履歴書をどっかに落した様で
散々だったのである。
「(まあ、また新しいバイト探さないとな・・・)」
なんて思いながら自分の席に座ると友達が一人
きゃっきゃしながらみつきの元へとかけよってきた。
「みつきみつき!!大変よ大変!」
「?どうしたの?・・・あ、彼氏きた?」
「そうそう!ってそれもあるんだけど、今校門前で
すっごいかっこいいヒトいたんだけど。」
おいおい、コンサートの話じゃないのかよ!なんて心で
ツッコミしながらもみつきは落ち着いて落ち着いて、と彼女にいった。
コンサートよりもその校門であった人がすごいとか
どんだけかっこいいんだよ、なんて思いながらも彼女の言葉をまった。

「へぇ、他校生?」
「じゃないと思うよ。スーツ着てたし。」
「?スーツ?」
校門前にスーツって、ここの学校にお嬢様なんていたっけ?
なんて思った時、後ろのドアから男の子の声が聞こえた。
「伊藤!伊藤 みつきいる!?校門でスーツ着てる人が
お前に会いたいそうだぜ!」
「・・・は!?」
「!ちょっとみつきの彼氏だったの!?」
「え・・・だから私彼氏いないって!」
半分頭が混乱しながらも、とりあえず男子の言葉をきいて
席を立ち、校門が見える窓に近づいた。

校門前には女子達がわらわらと集中していて
うまくそのスーツの男性を見られなかったが
みつきはクラスを出て行って、校門を目指して行った。









校門にわらわらといる女子達を掻き分けて
行った先には、想像していた人が居た。
「・・・一条さん。」
「みつきさん、突然すいません。」
と一条の営業スマイルを看た女子達がキャーと黄色い声を
上げていてみつきは苦笑いしてしまった。
「一体どうしたんですか?」
しかもなんでここがわかるんだろう、なんて思いながらも
みつきは言うとニコリと、一条はまた笑った。
「いえ実はお話したいことがあり、放課後私に
お付き合いしてもらえませんか?」






欲望アバンチュール 1

(だからって学校に来ないで下さい!と私は言いたかった)





2011.07.23





まったくもって店長と村上との
交流話をかきたかっただけです・・・!ごめんなさい!
しかもちょっとだけ続きます!
しかし、1年前となると一応主人公高校1年生なんだぜ・・・。


prev next
bookmark back


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -