*SS
一応関係説明有。失恋ネタです。




アンタはいつも泣く。
泣きすぎてよくもまあ涙がでるなぁと感心してしまう。
タバコをすいながらそう思った。
今年で何回恋をして、何回アンタは失恋してるんだ。



「五月蝿いですよアカギさん。ナニがいいたいんですか。」
まだ言葉で言っていないのに何をいうんだ。
そう思いながらもアカギは思っていた。
タオルで何回も涙を拭ったのか化粧は落ちていて
尚且つ瞳が真っ赤であり、なんとも不細工ほどない。
そんな女はみつきという名前である。

このみつきという女とは前に麻雀をやったことのある仲だ。
ショートカットで顔もそこそこのどこでもいる女かと思えば麻雀は祖父に
教わったのかどうとか言って中々面白いうち方をする。


しかし、麻雀の次にみつきがすきなのは、女性特有なのか恋愛であり
会ってから聞いてる相手の名前は既に5人バラバラだ。
何回も付き合っては別れているの繰り返し。
長く続いても3ヶ月とか、である。
――――みつきの事は恋愛ジャンキー。
それを何回も南郷さんとかに聞いて貰っていたが結局のところ
転がり込んでくるのだった。

今日も今日とて、お酒を飲みながらもだらりとした格好。
窓のところでアカギが煙草をすっている近くに座って
先ほどの顔が少しだけ変わった。

「あいつ、電話してきたんだよ。
あんな酷い別れ方したから電話したかったとか・・・」
「・・・」
「私も本気で愛してたし、聞いてたんですけど結局言い訳のオンパレードで・・・
なんであの人も電話したんだろうって思ってきて・・・・」
しかも元彼女と復帰したの目の前で見ちゃったんですよ!
とむかつくムキーっと嫉妬丸出しのみつきをみてクククと笑ってしまう。
それをみつきはなんで笑うんですか!
って不貞腐れて居るも煙草を口に咥えるのを止め
すぐ近くにいるみつきの顔をみてオレは言ってやった。

「そんな男と付き合うならやめておけばいい・・・」
「・・・うーん、どうですかね。」
でも、恋愛は突然始まってて私が考える余地すらないんですよ。
そういった言葉を言ったみつきが自分じゃ止められないんです、と
言っているようにしか聞こえなかった。
一目惚れが多いのか、やっぱり恋愛中毒者め。と毒付きながら
煙草が2本ぐらい消費するまで、この女は止められなかった。




「あぁ、アカギさんに聞いて貰ってめっちゃ楽になった」
「よかったじゃない・・・」
「棒読みですよ・・・明日バイトだからここで寝かせてくださいね。」
酒が聞いてきたのか眠たくなったみたいで
黒い瞳が目を閉じた。あ、背中貸してくださいね、といって
みつきの背中の温かさがじんわりとアカギの背中を暖めた。

「(次に失恋愚痴されたら、アンタをそろそろ押し倒そうかな・・・)」
疲れてなければ、なんて考えながら背中に寄り添って寝ているみつきを
一度みてから、タバコにもう一度火をつける。
恋愛が突然始まると言うのなら突然を作ってしまえばいい・・・。
麻雀、賭け事と一緒。どこまでみつきと恋という勝負がつくのか、それとも普通の男達のように
あっさりと終ってしまうのか・・・それは、またみつきが失恋したらの
話であるが・・・
とりあえず3本目のタバコがなくなるまでは、このままで。





恋愛ジャンキーは今日もなく。








2011.0918


いいわけ。




ぶっちゃけ失恋ネタは女の子のはどうして切ないんだろうな。
そんな男に捕まる前にアカギに捕まってしまえばいいよ。
おもったらこんな話パラディエーソで書こうとしたんだった、しまった。
アカギ19は賭け事すきだからこういうのも、あり・・かな?だめですかね。


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