今日のクリスマスパーティーは本当に盛り上がっている。
結局場所はあたしのマンションの家という事になり、太一ママとか他の
お母さん達からたくさんの差し入れをみんなが持ってきてくれることになり
もうあたしの家では大騒ぎになっていた。
もっと、大騒ぎするんだけどね。






クリスマス







「「「「「「メリークリスマス!」」」」」」
シャンパンを開けてグラスを持ちみんなでテーブルの前へと来て
乾杯をした。
曲はクリスマスの曲がラジオから流れていてテーブルに沢山のご馳走を
話しながら皆で食べていた。
「みつき、メリークリスマス。」
「ヤマト、あ!タケルくんも!」
「うん!」
「丈も、よく来れたな。」
みつきとヤマト・タケルが笑っていると隣に丈がいて
ヤマトは声をかけた。
とんとんっと背中をヤマトは叩き、丈は「そうなんだ。」と嬉しそうな顔を
していた、受験生のひと時の休みである。

「受験生にも休みは必要だろ?」
「・・・そうだな。」
にっと笑う丈に言うのには肯定しか残っていない。
ヤマトは笑顔で答えていた。




「あ、」と本題なのか
みつきはこほんっと業とらしくみたいな咳をあげ「みつき!」と立って
皆の注目をあびた。
「どうしたの?みつきさん。」
ミミが?マークで質問して「早く座りましょうよ!」というのだが
みつきは座る所か自分の部屋に行き扉を閉めてしまった。
「?なにやってるんでしょうか?」
「さぁ、腹が痛くなったのかな。」
光子郎の隣に座っていた太一もそのみつきの行動に?マークだった。

「大丈夫かしら?」
空も流石に心配していると「じゃじゃんっ!」とみつきが扉を開けた瞬間だった。



嬉しそうな顔で皆を見ているみつきは何よりも瞳がキラキラしていた。
「みんな、今日はなんとデジタルワールドの世界のゲートがあいてるんだけど!」
その言葉を聞いた瞬間みつきの部屋に
太一・ヤマト・タケル・空・ミミ・光子郎・丈は驚いた表情で
みつきの後を付いていった。
すると、みつきの机にはPCがついていてその電源はついているのか
作動していてる…
画面には自分たちが冒険した世界が目の前に・・・。

ヒカリが、私たちを優しく包み込んだ――――――――









「タイチー!」
「アグモン!元気だったか?!」
パートナーたちの再会はみつきにとってもとても嬉しい事だった。
勿論、皆嬉しがっている。
特にパルモンとミミは特に・・・だ。
ヒカリも連れては行きたかったが友達とのクリスマスパーティーに
行ってしまっているのをみつきはテイルモンに言うと、
「みつきと話でもするわ。」
「あら?テイルモンと?光栄ね。」
テイルモンの首にはヒカリが渡したホイッスルがいまでもつけていてみつきも
自分のように嬉しそうに微笑むものだからテイルモンはそれを見て
照れていたのか顔をぽっと背けた。

クリスマスプレゼントにはちょうどいいよね、と思っていると
丁度ゲンナイがみつきと選ばれし子供たちだった太一達の前に出てきた。


「久しぶりだな。」
「ゲンナイさん。」
みつきが目の前に出てきて嬉しそうな顔で微笑むと
くるりと皆の前へ向いた。
「ゲンナイさんが今日ゲートが開くって教えてくれたの。」
「そうだったんですか・・・」
「・・・・光子郎はん、大きくなったんとちゃいまっか?」
「テントモン。」
隣にいるテントモンがとても懐かしくて、でもいつもの敬語だが
テントモンはそれでも嬉しそうだった。

クリスマスというのにここの世界はやっぱりあの夏の時のように
ちょっと暑い感じがした。でも、それさえも懐かしく感じている。



「ミミ、また可愛くなったんじゃない?」
「やっぱり?パルモンもまた美人になったでしょ?」


「そぉら!ピヨモン、空に会えて嬉しい!お母さんと一緒に頑張ってる?」
「うん、ピヨモン。」

「丈は勉強なのか?」
「当たり前じゃないか!・・・でも今日だけは違うけどね。」

「パタモン、またキミと会えるなんて思わなかったよ。」
「タケル・・・」

「ガブモンも・・・・元気にしてたんだな。」
「勿論だよヤマト。」



互いにパートナーとの再会はやっぱり格別。
違う世界だから、いつ会えるかなんて・・・いや年百年後・・・
それとも一生会えなかったのかもしれない・・・。
「みつき、」
「何?テイルモン。」
「・・・なんでもない。みつきも元気そうでなによりだ」
「ぁ、あたしもそう思った。」
みつきも自分のパートナーではないがいつも助けられていたテイルモンと
一緒に話をしていた。
そのときふとみつきの目の前に誰かが来ていた。











「どうしたの?」
「あ・・・いや。」
みつきと呼び出した太一と一緒に散歩することになった。
みつきからすれば話くらい皆の前でもよかったのになーとか思っていると
「なによ、太一。」
ととっとみつきは太一の目の前に立つとうん?と?マークでみつきは太一をみた。
太一は意を決して言おうとした時に

「うわー、ここって皆でばいばいしたところだよね。」
「・・・ほんとだ。」
みつきと太一が歩いていてその湖を見つけたのは本当に奇跡だったのかもしれない。
ファイル島のあの湖だ。
「覚えてる?太一さ、髪が短いからってあたしのこと男だって
勘違いまだしてたもんね。」
「あっあれはな!」



みつきが思い出したのはまだここの世界に迷って1日もたっていない時だった・・・気がする。
その頃はみつきがクワガーモンに髪を切られたという理由もあってか
(太一とは切られた後に会っていた)太一はみつきのことを男の子だとずっと
勘違いしていたのだ。

太一だけがそう思っていたらしく他の仲間達は太一がいつみつきが女の子だと
気が付くのかと皆妙な興味心を持っていた。
「別にいいよ。今思っても確かに男の子に見えるんだもん。」
にっと笑ったみつきは月明かりで見えていてちょっと・・・
「(ドキッとしちまったじゃねぇか。)」
「どうしたのよ、変な太一。」
ふいっとみつきが太一をみて変扱いしていると隣に太一がいた。
ふっと左手が太一の手にぶつかったと思ったら太一の手が包んできて
あったかくなったと思ったときに「メリークリスマス。」太一が小さく呟いた。

「これ、」
「これ、って・・・プレゼント?」
小さな包みが太一のポケットから出てきたと思ったら「別にいいだろ。」と言って
「先に皆の所にいるな。」と言われぽつんっと一人になってしまった。
静かな波音がみつきの耳にこびりつき小さな包みもみつきの視線が集中した。





「みつき、ここにいたのか。」
「テイルモン。」
心配してくれたのかヒカリのパートナーのテイルモンがその湖にやってきた。
「途中で太一と会ったんだが、顔真っ赤にしていったよ。」
「・・・へぇ。」
「それは?」
みつきの手に置かれている小さな包み箱。
綺麗にラッピングされていて赤いリボンがなんとも可愛らしかった。
みつきと太一、さっきまで一緒にいたことがわかっているテイルモンからすれば
それは誰から渡され、誰が貰ったかというのはあっさりとわかってしまっていたのか
テイルモンは笑っていた。
「へぇ、みつきも中々やるのね。」
「べっ別に!」







その後、太一にお礼を言おうとしたのに出来なくて
結局はそのまま24日は終了してしまった。
デジタルワールドのゲートが空く時間も限られていた為・・・・
私たちは現実世界へと帰っていったのである。






















12月25日。夜




その夜のお台場はいつもより綺麗にライトアップをされていた。
そして午後から雪がちらちらと降り始め、
今年はとても幻想的なホワイトクリスマス。

その中で待ち合わせをしているのか少年が待っていた。
その少年は八神太一という小学生でオレンジ色のマフラーを首に巻きながら
時間をかなり気にしているのもあるのか待ち合わせの相手を探しているのか
目が泳いでいる・・・。
そのときタタタっと走ってくる少女がその待ち合わせしている
少年の前に来た。
「ごめん!太一遅れちゃった。」
「いいって、さて・・・行くか。」
「うん。」
にっと互いに笑いあいながらフジテレビのクリスマスイベントにその少年と
少女が出没したのを見たの人がいたとか、いないとか。




「好き。」という言葉は口からは互いに出てこなかったが・・・
心は通じ合っていた?




みつきのつけていた星のネックレスは太一がプレゼントしていて
そのプレゼントに嬉しさを我慢できずにミミに話してしまったのは違うお話。
そしてそのみつきにあげるクリスマスプレゼントを提案してくれたのは
太一の妹のヒカリだというのもまた、近い未来のお話でありました。

とにかく、メリークリスマス!


Suzuno Asaka
Dream Novel 2006,1223


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