嚥下



「は……っ、はぁ……」
身体中が暑い。
全身が軋むように、痛みを伴って熱を持つ。
味わったことがある。
この、感覚は。
…いま、俺の中にあるのは、5つ。
肋骸、肺骸、爪骸、喉骸、そしていつのまにか受け継いでいた、血の神骸。
夜明けに向かう先にいるであろうシルヴァ。
シルヴァが抱えているのは脳髄とミドウの持ってた3つで、合計4つ。
「ははっ」
乾いた笑いが取れる。
一時的に神骸を受け継げるエヴァも、ミドウの手により暴走させられてしまった。
ジャックの忠告が、頭をよぎる。
俺しかいない。
時間はない。
代わりもいない。
やるしかない。
「がんば…れる、かな……」




[ 13/14 ]

[*prev] [next#]
[目次]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -