練習終わり。

いつものように俺は詩織と研磨と帰る。





「修学旅行ってどこに行くんです?」


「大阪!ユ〇バーサルにいくんだとよ!お土産楽しみにしとけよー!」


「わぁっ!期待してますね!……っくしゅ、」


「寒いか?っつかもっと着込みなさいちゃんと!!」


「ン、大丈夫ですよ。」


「クロ過保護すぎ本当に。」


「あー………そうだ、なぁ詩織。」


「はい?」







俺は修学旅行前にどうしても保険を掛けておきたかった。

俺が居ない時に、なんて想像をしたくはなかったんだけども。





「研磨に、お前の事情を全部話てぇ。俺ら3年が修学旅行に行ってる間…とか考えると、俺も心配しすぎて胃が痛くなっちまう。」


「あー……そうですね。」


「事情……?」






俺は詩織と、研磨に事情を全て話す。
持病の事も、気温の変化にめっぽう弱い事も。




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