練習終わり。 いつものように俺は詩織と研磨と帰る。 「修学旅行ってどこに行くんです?」 「大阪!ユ〇バーサルにいくんだとよ!お土産楽しみにしとけよー!」 「わぁっ!期待してますね!……っくしゅ、」 「寒いか?っつかもっと着込みなさいちゃんと!!」 「ン、大丈夫ですよ。」 「クロ過保護すぎ本当に。」 「あー………そうだ、なぁ詩織。」 「はい?」 俺は修学旅行前にどうしても保険を掛けておきたかった。 俺が居ない時に、なんて想像をしたくはなかったんだけども。 「研磨に、お前の事情を全部話てぇ。俺ら3年が修学旅行に行ってる間…とか考えると、俺も心配しすぎて胃が痛くなっちまう。」 「あー……そうですね。」 「事情……?」 俺は詩織と、研磨に事情を全て話す。 持病の事も、気温の変化にめっぽう弱い事も。 ← → back 175/159 |