11/17 ★13話★ 無事に全国行きも決め、夜久の足も捻挫で済んだことが分かり一息つく――――――間も、俺には存在しなかった。 「そういえば、もうすぐ黒尾さん誕生日っすよね?」 「(ビクっ)」 「あーそういえばそうだな!去年は盛大に祝ってやったしなぁ!」 「まぁ今年は詩織ちゃんもいるだろうし。俺達は日中にお祝いしてあげて、その後は詩織ちゃんとがいいんじゃないの?」 「ッてな感じでいいか?黒尾。」 「(上の空)」 「………それでいいと思う。もう放っておいてあげて。」 黒尾が完全に誕生日を意識している。 それは恐らく――――――、 『(誕生日で祝童貞、とか思ってるんだろうなぁ)』 そんな事を考えている音駒一同だった。 ← → back 175/129 |