travel-02



あの白い空間でどれだけの時間を
過ごしていたのかなんて
全然わからないけれど…

この世界の常識や知識。
戦闘技術に悪魔の実の能力の使い方もマスターした。




そして今あたしはONEPIECEの世界に降り立った。





『って、おい!!もう少し場所考えてくれよ!!』


ルカの降りた場所はまさかの無人島…


最後の最後にルカは例のおっさんに言った。


『鬼畜だったけどお陰でやってけそーだよ!!ありがとよっ!!』


あれがまずかったのかと、うんうん悩むもそうは言ってられないかと休める場所を探す事にしたのだった。


悪魔の実の能力で飛べるようになったルカは
、翼を背から出し夕焼けに染まるオレンジの空へ飛び上がった。


見聞色の覇気を使い島の様子を探りながら
飛んでいると多数の人の気配を見つけた。
その方向に飛びながら更に突き詰めて調べると数名が、かなりのやり手と分かる。
悩みながらも、いい人なら街のある島まで乗せてもらおう。
そう考えながら暫く飛ぶと大きな船が見えてきた。


帆にはジョリーロジャー。


『海賊かぁ…最悪ログポース奪えばいっか!!』


そう思いながらルカが更に船に近付くと、気付いてしまった。


『赤い龍の船首。左目に3本傷のジョリーロジャー…ありゃ、間違いなくシャンクスだ』


そう思った瞬間。
ルカに目掛けて飛んできた弾丸をひらりと避ける。

が、何故か直後弾丸の嵐…。


『急に攻撃してくるなんざ、どうゆう事よ』


普段あまり怒る事のないルカも流石に頭に来たのか、甲板を厳しい眼差しで見据える目を閉じた。
案の定、見聞色も止めた為に弾丸は全てルカに当たる。
が、彼女から落ちるのは赤い液体ではなく漆黒の羽根。


そして、


『フェザーストーム』


呟いた途端、目の前の船を襲った羽根の竜巻。
帆や人に被害が及ばぬ様に、そして、最小限の傷で済む様に絶妙なコントロールを持ってして船体を攻撃する。

そうして、竜巻の中心部を通り甲板へと足を着けると、周りは武器を構え、険しい顔した強面の男達で埋め尽くされていた。


『突然そっちから攻撃してきて、これはないんじゃないの?』


その声とともに竜巻は治まり、男達は次々と声を発した。


「おい、鳥じゃなかったのかよ!」

「べっぴんの姉ちゃんじゃねぇか」


ざわざわと甲板で騒ぎが怒った時。


「どうした?」


一際低い声が辺りを包んだ。


「副船長…それが、俺ら食料調達で釣りしてたんすけどね。遠くから、でけぇ鳥が来たんで捕まえようと撃ってたら…」

「人間だったってわけか…はぁ」


副船長と呼ばれた人物、ベン・ベックマンが溜息を零し呆れたといった顔見せると、それまではなかった気配が甲板へ現れた。


「まぁ、そう言ってやるなよ。ベン」

「お頭か…」

「お嬢さん怪我はなかったかな?」


そう笑顔で聞きながらシャンクスは、ルカに歩み寄ってきた。
覇気を発したまま。
それに気付いていながらも、ルカは口角をあげた。


『うん、かすり傷1つないよ…』


負けない笑顔で嫌みたらしく返すルカ。


「それで、お嬢さんはこんな無人島で何をしてるのかな?見たところ、数少ない飛行できる能力者のようだが?」

『旅の途中で船が転覆してね。気付いたらここなうえにログポースも流されてしまったようで、困っていたらこの船を見つけたんだ。街のある島まで乗せてもらえないかな?乗せられないのなら、ログポースが余っていたら譲ってくれればいい。そうすれば、飛んで次の島まで行けるからね』


ニッコリと笑って言ったルカにシャンクスは声を上げて笑った。


「だーはっはっはっ!随分と威勢のいいお嬢さんのようだ。ベン!!次の島までどの位だ?」

「1週間かからない程度だな」

「だそうだ。飛んでくにはちょいときつい距離だな…てなわけでだ!歓迎するぞ、お客人。…野郎どもー!歓迎の宴だぁー!!」


そう告げたシャンクスに呆れた顔をしながら溜め息を1つ溢すと、ベンがルカに近付いた。


「とゆうわけだ。あとで、部屋を用意しておこう。俺は、赤髪海賊団副船長のベン・ベックマンだ」

『あたしは、アマクサルカ。次の島までよろしく』


ルカはベンの顔を見上げ、笑顔で自己紹介をした。



打開策は目の前に



(ベン!お前、俺を差し置いて自己紹介か!)
(酒に浮かれてるからだろ)
(俺は船長のシャンクスだ。よろしく頼む)
(アマクサルカ。お世話になります。あ、さっきの笑顔で覇気垂れ流しとかもうやめてね)
(あぁ、悪かったなぁ!だーはっはっはっ)
((謝られた気がしないんだけど!?))




2014/03/18 加筆修正

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