rode-60
海獣から飛び出てきたドジな人魚のケイミーとヒトデでデザイナーというパッパグの友達である魚人のはっちゃんというたこ焼き屋を助けに行く事になったルカ達は飛び魚ライダーズの元へと向かう事になったのだった。
「はっちゃんてのが、何だかひっかかるが…まぁ、とりあえず行くとするか…」
ゾロの呟きはどこへやら…ルフィは既にたこ焼きを食べる事しか考えておらず、行くぞー!と雄叫びをあがて、ケイミーが呼んだ案内の魚達の作った矢印を見て騒ぎ、ウソップが舵を握って船は動き出したのだった。
「そういえば、ライ?少しいいかしら?」
ロビンの声に振り向いてどうした?と返事をしながらロビンに歩み寄る。
船首付近にはルフィとウソップ、チョッパーが騒ぎ甲板のベンチにはケイミーとパッパグ。
芝生甲板の中央にはそれ以外の一味が集まる。
「ライはこれから先に起こる事も知ってるのよね?」
『………あぁ。少なくとも…2年先の事までは知ってる。けど、話す気はないよ。それをルフィは望まないだろう?』
「そうでしょうね…」
『けど、ごめんな。俺は、俺の変えたい未来のために変える必要を感じない事に手を出すつもりはない。お前らには辛い事もあるだろうけど…それはこれから先の海を越えるために必要な事。乗り越えていけると信じてる』
にっこりと笑ったライに全員が複雑な顔を見せる。
「……て事は何かこれから起きるのは確かか…」
「だとしても、俺らなら大丈夫だろ?」
それともてめぇ怖じけづいたか?とゾロがニヤリと笑いながらサンジに言えば、相変わらずの喧嘩が始まる。
それをクツクツと笑うライにナミが話しかける。
「ちょっとー、あたしやぁよ?めんどくさいのは!!」
『アハハハハハ、大丈夫だよ。何があってもお前らなら乗り越えていける。なんせ、あいつが船長なんだ。大丈夫さ』
「おい!!あそこか!?」
声に視線を向ければ、その先には飛び魚ライダーズのアジト。
全員がそれを見据えると戦闘に供え少しの警戒をしながら船はアジトへと入っていったのだった。
「おーい!!アーロンは元気か?」
「にゅ〜。アーロンの兄貴達はまだ監獄に捕まってんだよー!俺はなんとか脱獄してきて、今は真面目にたこ焼き屋を開いて全うに生きてんだぁー。あ…」
「はぁー、やっぱりか…」
「てめぇ!ハチじゃねぇか!!ふざけんなよ!!」
シルエットから察した人物であることに気付いたルフィ達が怒りを露にする。
ケイミーに悪いが助けられないと話すも、ルフィはたこ焼き食べたさに暫く葛藤をしていたが…
ナミの言葉によって、不本意ながらハチの救出が始まったが、海面から飛び魚ライダーズが飛び出してきて戦闘が始まった。
『ケイミーとパッパグは少しここで隠れてろ』
笑顔で甲板の隅に二人を隠すとライは空へと上がる。
海面から飛び出し上空を舞い出した飛び魚を一匹、また一匹と剣で海面へと叩きつける。
その間にルフィはアジトへと突っ込んでいった。
スタンと音を立てて船に降りれば
「おめぇ……容赦ねぇな…」
冷や汗を流しながらフランキーが言った。
『俺の道に立ち塞がるのなら、それ相応の覚悟してきてもらわないとな。俺の邪魔をする奴は誰であろうと蹴散らしていくぞ』
にっこりと笑って言ったライにフランキーは、とんでもねぇ奴だなと笑う。
そしてアジトではルフィが飛び魚ライダーズの頭デュバルと対峙していたが、それを見たライが吹き出した。
『……ぶっ!アハハハハハ…』
「は?おい!?ライ笑ってんだよ!?」
「や、やめろよ!あいつこっち見てるぞ!?」
ウソップとチョッパーが止める。
『アハッ、アハハハハハ…わ、悪い。ぶふっ。な、何でもないんだけど』
「何でもねぇ奴がそんなに爆笑するかよ!?」
「あ、あいつ…何笑ってやがるべっちゃら!!」
『…ぶふふっ!べっ、べっちゃらーーー!!アハハハハハ』
「もう、好きにすればいい…」
デュバルの顔を思い出したせいでツボにどっぷりとはまったライを見て全員がわけもわからず呆れ返る。
その間にルフィがデュバルの鉄仮面を外した事で曝された顔を見てライの笑いは止まる事はなかった。
それに怒ったのはデュバルではなくサンジ。
だが、元が女である事を思い出したのかすがる事に止めた。
「…あれか、あれのせいで笑ってたのかぁ〜〜!?」
そうして、怒りまくったデュバルの身に覚えのない逆恨みによりサンジがパラージュショットを浴びせる事でアジトを去ったのだった。
その後、海上でハチの自慢のたこ焼きを食べながら魚人島へと向かう為の方法を説明されたルフィ達はいざコーティングの為にシャボンディ諸島へと向かうこととなった。
その船でこれからに思いを馳せる仲間達に紛れて、迫る刻を思い複雑な顔を見せる
運命の島迫る!再会と別離の島
(もうすぐ、皆に会える!)
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