「よし行くぜ!」


エースだけを残しみんなその場から離れる。


パチッ!

ひゅーーーーー



点火したエースは慌ててこちらに走ってくる。


バァーン


「「おぉー」」


バァーン

バァーン

バァーン


エースがうまく細工して一本に繋げたので次々と花火が上がって行く。


「熱ッ!」


声のした方を振り向くと青雉に火の粉がかかったらしく、1人慌てていた。


「なんか臭くない?」
「確かに…」
「あらら、スーツ焦げちゃった。ま、いいや」
「「いいのかよっ!」」


青雉のスーツが焦げたせいで少し焦げ臭い匂いが漂っているが、綺麗な花火は次々と上がって行く。

そういえば、夏休みの始めにもシャンクス先輩と花火見に行ったっけ。
今年の夏休みは花火で始まり花火で終わりそうだ。


「最後のやつが1番デカいからよく見てろよ!」


エースが大声でみんなに叫んだ、真っ暗でどこにいるのか分からないけどね。


ひゅーーーーーーーー

バァァァァァーーン!!!


赤とオレンジの大きな丸い花火が打ち上がった。


「おおぉー!!」
「なんかエースみたい」


みんなパチパチと手を叩き誰からともなくそれぞれ今日の感想を述べていく。


「楽しかったねー」
「うん!夏休み最後にいい思い出できた!」
「来年はもう受験生だしね…」
「今日撮った写真現像して持ってくるな」


委員長も首に掛けてるカメラを触って言った。そして、みんなでしみじみと後片付けを始めた。
男子は火の始末、女子はゴミ集め。

青雉は……

「そういやお前ら、宿題終ったのか?」
「「「……」」」

「「「あぁーーーっ!!」」」

「あらら」


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