「名前ねーちゃん帰らないで〜!!」
「チムニー、また遊びに来るからねっ」
そう言って、わたしの足にしがみつくチムニーをなだめる。
かわいい、本当にかわいい
本当はあと2泊する予定だったのに、今年は時期外れのアクア・ラグナが来るらしい。
年々水位が上がっているというのもあって、もしかするとブルーステーションが危ないかもしれないという。
そうなると海列車が動かない…イコール帰れない…
それは困る。ということで帰宅が早められたのだ。
来るのも遅れたのに、帰りも早まるなんて…結局3日ほどしか滞在出来なかったな…W7
ブルーステーションにはたくさんの方達が見送りに来てくれた。
「名前、また遊びに来なさいね」
「うん!また来るね!」
「ンマー、名前またな」
「また学校でのう」
「はい!また!」
カクさん達は夏休み中はこっちにいるらしい、もし海列車が動けなくても自分達で船造って帰るんだって、すごいよ……。
「んががが、いい加減に離れな」
チムニーはココロさんに引っ張られると、いやだー!と叫んでわたしのお腹に顔を埋めた。
「チムニー、今度はウチに遊びに来なよ、待ってるから」
頭を撫でてそう微笑むとチムニーは顔をあげた。
「ほんと?」
あら、ちょっと涙目になってる、でも可愛い。
「うん、エース兄ちゃんもいるよ」
「ほんとー!行く行く!」
笑顔になったチムニーの頭をポンポンと叩いてわたしも海列車に乗り込む。
窓から外を覗くとたっくさんの人達が手を振ってくれた。
「またなー!」
「元気でなー!」
「名前ねーちゃん!バイバーイ!」
「バイバイ!」
おじいちゃんたちからはお小遣いもらったし、新しい友達もできた。
短い時間だったけど、とっても充実した3日間だったなぁ。
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