エースの家でのお泊まり会は無事終了し、マイホームへと帰って来た。
やっぱ我が家は落ち着くなぁ。
なんか、たった2日間だけだったけど、あの3人とだと中身が濃い。…でも、楽しかった。
それに…。
鞄から一枚の紙を取り出すと、自然を笑みが零れた。
ルフィくんがメールアドレスを教えてくれたのだ。
帰り際に…
「姉ちゃん!これおれのアドレス!困った事があったらいつでも連絡くれよ!」
「バーカ、名前が困ったらおれが助けるっつの!」
ニカッと眩しい笑顔を向けてそう言ってくれるルフィくん(エースはスルー)
しかひ…
姉ちゃん……?
まぁ、この場で女はわたししかいないんだけど…
「ありがとう!でも、なんで姉ちゃん…?」
「だってエースと名前は夫婦だろ?だったら名前はおれの姉ちゃんだ!」
「「夫婦!!?」」
「おう!さっきの夫婦喧嘩だってサボが言ってたぞ」
「「サボォーー!!」」
…とまぁこのような感じでアドレスを教えてくれた訳だ。サボの奴…ルフィくんに何てこと教えてんのよ…!
ルフィくんって純粋無垢っていうか馬鹿正直っていうか…。言われたことそのまま信じちゃう人だからね。
まぁどうであれ、アドレス帳に名前が増えるっていうのは嬉しいなぁ…。
よし、早速、送ろうっと!
《名前です!登録よろしくね!》
これでいいよね。送信。っと
ピロリン♪ピロリン♪
「え!?」
早ッ!!
ケータイを開くとルフィくん…ではなく委員長だった。
なんだ委員長か…。とつい思ってしまったのは許してほしい、うん。
〈青雉が焼肉奢ってくれるってやつだけど全員の予定を見た結果、8月27日に決定しました〜!集合場所はまた追い追い連絡します!青雉が朝から何も食うなよ。だってさ!じゃ!〉
そのメールは一斉送信でクラス全員に送られていた。
ついに決定したんだ、焼肉っ!
楽しみだなぁ!青雉の財布空にしてやるんだから!
ピロリン♪ピロリン♪
〈おぅ!ありがとなぁーーー!!!
いつでもメールして来てくれ!!〉
絵文字大量。
ふふっ、なんだかルフィくんらしいなぁ。
ピロリン♪ピロリン♪
またメール…今度は…ノジコだ。
〈名前の地元も東海町よね?焼肉の日、一緒に行きましょ!〉
可愛いみかんの絵文字付き。メールってその人の個性が出るんだなぁ。
わたしのはなんか…、地味だ…。
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