突然寝落ちしてしまったエースにブランケットを掛け部屋を出たわたしはマルコの部屋へ向かった。


コンコンッ


「入れよい」


ガチャ


扉を開くと眼鏡を掛け机の書類に目を通しているマルコがいた。わたしが傍に行くと、マルコは眼鏡を外し、どうだった?と聞いた。


「やっぱり書けてなかった」
「だろうねい」


わたしもマルコもクスクス笑う。
それから?と言うマルコにわたしは苦笑いを溢しながら口を開いた。


「書き方教えようとしたんだけど…エース寝落ちしちゃって…」


それを聞くとマルコは額に手を乗せ、呆れたようにハァ。とため息を吐いた。


「報告書は?」
「これなんだけど…」


受け取った報告書を見たマルコ


「異常なし。平和・子供・歓迎……」
「あ…はは…」
「悪かったよい…手間取らせて」
「いいよ、どうするの?」
「異常がないならオヤジにはそう言っておくよい」
「そっか」


あいつには報告書の書き方叩き込んでやらねェとな…。と呟いたマルコに苦笑いが漏れた。


「そういや、仕事が落ち着いたら食堂に来いってサッチが言ってたよい」
「え?なんだろ…?」
「またデザートでも作ったんじゃねェか」
「そっか!行って来るね」


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